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光10G回線って凄いの? - 交換工事顛末記

我が家のネット回線はADSLの始祖、東京めたりっくから始まり、光回線になってからはフレッツ光BASICで固定IPを使うようになり、その後、普通の光回線になって、この前まではNTT系ではない2G回線のISPを使っていました。

まあ、それぞれの回線やISPには毎度いろいろな苦労があったのですが、そういえばその2Gのサービスも移行時にいろいろあったのを今回の切り替えで思い出したましたが、それはまたの機会に。

2G回線に切り替えてからは、ネットが遅いと感じることもなく極めて快適に使っていたのですが、切り替えからだいぶ経ったので、そろそろ光モデム・ルータが古くなってきて、稀にWi-Fiが不調になることも出てきました。もちろんWi-Fiの規格が古くなってしまったということもあるのですが、我が家のWi-Fi環境は各階にアクセスポイントを置いていて、ルータと同居しているアクセスポイントは仕事部屋のみしかカバーしていないので、調子が悪ければ上の階のアクセスポイントに繋げば、ちょっと遅くはなりますがなんとかなるという環境です。その意味ではせっかくの2G回線なのですが、ルーターから出ている有線が1000BASE-Tなので、これをうまく配分しなければ残り1Gは本体のWi-Fiでしか活用できません。1Gでも充分に快適なので、あまり頑張らずにそれで満足していました。

そろそろルータをリプレースしてもらおうかと、ISPのWEBページを開いたところ、もうだいぶ前から10G回線への切り替えキャンペーンというのが始まっていて、回線料金そのままで切り替えられると書いてありました。どうせルータを交換するのであれば、この際「10Gにしてしまえ」と即座に申し込んでしまいました。

今どきの会社ですから申し込みはオンラインで済みます。にも関わらず数日後に封書で「契約内容通知書」が送られてきて「同意しない場合のみ」書面を返送しろと書いてありました。法的に書面が必要なのかもしれませんが、どうせ工事手続きの確認が続くので何を担保しようとしているのか良くわかりません。そしてメールで「電話で工事日を決める」ための日時を予約せよと来ました。何と電話に予約が必要だと。工事日をメールやWEBで選ぶのではなく電話な上に直近は予約の予定が埋まっていますときました。仕方がないので翌週の都合の良い「時間帯」を指定したのですが、その中のいつ電話がかかってくるかはわかりません。忙しい人にはなかなかのハードルです。

そして無事、電話がかかってきて工事日を決めるのですが、ここにまた1~2週間かかるわけです。工事の確認事項として、工事は光モデム・ルータ交換のみで30分程度で済みますと説明されたのですが、そこで「IP電話については、そのままなのですか?使えない時間はどの程度ありますか?」と訪ねたところ「交換の時間だけネットも電話も使えません。その後、再起動が必要なのでさらに数分程度は使えなくなります」とここではハッキリと聞きました。まあ不通が1時間以内であれば掛け直してもらえる範囲内なので安心していました。

さて工事当日です。軽ワンボックスに乗った作業担当の人が小さな箱を抱えてやってきました。他には何も持っていません。ルータは天井近くの桟に取り付けてあるので、普通に手を伸ばしても届きません。仕方がないので自分でいつも使っている踏み台を貸して工事をしてもらったのですが、ハシゴくらい持ってくるもんじゃないですかね。そして「回線を切りますね」と言ってものの10分程度で古いルータの代わりに新しいルータを差し込んで「終わりました。接続ランプが点灯しているので私の仕事は終わりです」と言ってきました。そして「IP電話は最大で24時間使えないはずです」といきなり言ってきました。「そんなことは聞いていない。電話で確認したのだけど」と言ったところで「私は知りません。サポートに連絡してください」という返事で。そしてすぐにパソコンでブラウザを開いたのですが「DNSが見つかりません」と出ます。「つながって無いよ」と聞いても「ランプはついています」という返事。もう彼に何を聞いても仕方がありません。最後に今までのルータを「後日、宅配便が取りに来るから」と言い残して帰っていきました。

まあDNS云々については、およそ想像が付いていて、ルータの設定が工場出荷時に戻されたので、LANアドレスがデフォルトになったので、パソコン側がDHCPでアドレスを取り直すまでは今までのLANアドレスのままなので繋がらないのは当たり前です。そこでスマホのWi-Fiからルータの管理画面を呼び出してLANアドレスを変更し、パソコンからルータが見えるようになったところで、パソコンから各種設定を復旧しました。メモが残っていたから良かったのですが、固定アドレスを使っているMACアドレスやらポートマッピングやら戻すのに一苦労。とりあえず30分足らずでネットに関しては元に戻りました。

問題なのがIP電話です。今更サポートに連絡しても(固定電話は使えない)事態が変わることもなかろうと諦め、数時間ごとに受話器を上げてみましたが、結局、使えるようになったのは、最大と言っていた24時間後でした。まったくひどい話です。文句を言っても実がない話にしかなりそうにないので、それも諦めました。結局、言った言わないにしかならない話ですから。向こうは録音してあるはずですけど、こちらはそれを聞けません。今度から大事なことなのでメールで下さいと言うことにします。

さらに追い打ちをかけるのが電話が開通するより早くメールで「2G契約解約のお知らせ」というのが来ました。そりゃ、新しい契約になったから解約になるのは当たり前なのですが、サービス開始のメールは特に来ないのに解約のメールだけが来るのがなかなか素敵なサービス精神です。IP電話が開通するとお知らせメールが来るようなことも書いてあったのですが、結局それは来ないまま。「書いてあること」「言ったこと」の整合がとれず、ちゃんと使える状態になったのかの確認は誰もしていません。私のようにある程度の知識があって、自分で設定できる人だからあまり困りはしませんでしたが、すべてサポートに連絡してくれでは(だいたい固定電話やネットが使えなくて連絡させられるんですよ)、今度はサポートが混み合って仕方がないんではないでしょうかね。繋がらないで困っている時に待たされるのは感情的に厳しいものがあります。そこでカスハラなんて言われた日には油を注いだのはアナタでしょとも言いたくなりますよ。

このISPは、回線サービス自身の品質には満足できるものの、工事の対応であるとかサービス内容を正確に説明することに関してはかなりお粗末です(前科あり)。今回は同じISPでの切り替えですが、電話に関しては何らかの外部との絡みもあるはずで、そこは自社の努力ではどうにもできないところもあるとは思いますが、少なくともちゃんと説明することは出来るはずです。それに細かい字で長々と書いても誰も読みはしないと思いますが、チェックリストのようなものを提示して、順に確認していった方が良さそうです。その辺りは携帯会社がかなり進んでいますよね。

そうそう10G回線になっても、残念ながら目に見える恩恵はありませんでした。そりゃ有線側が新しいルータも1000BASEのままですからね。理論的にはすべてのLANポートを独立に配線しても4Gにしからならないので、Wi-Fiが別だとしてもどうやって10Gまで使えるか確認できるかは謎のままです(Wi-Fiをフルスピードで出せばわかる?)。せめて2.5Gが使えるルータだったら良かったのに。

IP電話が繋がっているとISP変えるのが結構大変なので、あまり変えたくないのですが、携帯会社を変えると毎回、光回線をおすすめされるので(そしてそれ相応の割引もある)変えたい気持ちになることもあるんですよね。もっとも我が家の地域は未だにKで始まる会社の光回線が使えないエリアのままなので、選択肢はさほど無いのですが(だから売り込みの電話をかけないでください)。

まあ、今回はこういう顛末でしたが、最初の光回線を引いたときの話なんかはまだ書いてなかったですね。まさにフレッツの歴史ですよ。それはいずれ。

ヘッダ画像は、新しくなった光モデム・ルータとIP電話装置。まだ電話が使えないランプが点灯している。

#ネット回線 #光回線 #ISP #ルータ #回線工事 #サポート対応

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