見出し画像

お父さんはシステム管理者

もうウチの子供たちは、それなりに大きくなってしまって、親が口を挟むようなことも滅多に無いのですが、その子供たちの成長の時期にインターネットも急速に成長していったので、どう使わせるかで試行錯誤をした記憶があります。

私自身はインターネットのお仕事をしていましたし、自宅にもサーバがラックの中でブンブンと唸っているという環境だったので、子供たちは物心がついた時には家の中に高速なネット環境が揃っていたわけです。最初はお父さんのPCで、ブラウザを通じて簡単なゲームをしたり、動画を見る程度でしたが、いろいろと興味を示し、家族で使えるPCを用意して使えるように設定しました。

最初のうちは、ネットの調子が悪いので見てくれとかくらいだったのですが、ネットで集めた情報を元に、このゲームがしたいであるとか、何かをインストールする必要があると表示されたであるとか(プラグインが必要なことも多かったですよね)、だんだん注文が増えてきました。まあ、他のお家ではお母さんであったり、知り合いのお兄さんだったりすることもあるかもしれませんが、少なくとも我が家ではお父さんがシステム管理全般を担っていたので、お父さんとしてはセッセと設定に翻弄するわけです。

管理者のお父さんとしては、セッセと設定するのは良いのですが、うまく設定できないときにヘルプを読むと「システム管理者に尋ねろ」と書いてあったりするんですよ。そのぉシステム管理者は「オレ」とは思うのですが、システム管理者向けの説明がそこに書いてあるわけではありません。一般的なことはわかりますが、固有の問題全てがわかるわけではありません。仕方がないので MSDN まで引っ張り出して何とか解決するなんていう苦労を、家族のためとおもって頑張っていました。

そういう姿を見ていたからかもしれません。インターネットを使うにはいろいろ調べて確認して使うんだと見えたのでしょう。わからないことは子供なりに調べて考えるようにはなったようです。何かを入力しろとかクリックしろと表示されたときに、本当にそうしてよいのかを逐一、聞いてくるようになりました。まだ判断ができるわけではないですし、本人も何かを制限されているようには思っていなかったので、あまりズルをしようなんて思うことも無かったようで、シメシメでした。だいたいお父さんは、いつも何かの装置の画面と睨めっこしているので、ズルをしてもバレそうだと思っていたのかもしれません。

ネットというのは受け取るだけじゃなくて発信するもんだよというのを示すためにも動画を作って配信してみるなんて言う経験もさせてみました。あまり自分から目立ちたいタイプではなかったようで、YouTuber には向かなかったようです。

理科実験

そのうち、ネットワークのゲームをしたり、懸賞に応募したいというようになりました。そうなるとメールも含め何らかの「アカウント」を用意しなければなりません。最初の頃は親のアカウントを貸していましたが、ゲームなんかは親も同じゲームをしたりするので、徐々に専用のアカウントが必要かなということになりました。そうなると自分で何らかの管理をしていかなければなりません。その後は自分用のPCも欲しいということになりますし、もう少し大きくなれば自分の携帯も使いたくなります。

まだファミリーアカウントなんていう仕組みも無かったですし、支払いが必要な場合には親のアカウントを使わなくてはなりません。いやぁ未成年のアカウントはどう管理すればいいのだろう。制限も年齢とともに緩めていかないといけないだろうし、何が親にバレるのかをちゃんと説明して理解してもらわないといけないし。と、いろいろ悩むことになりました。

まあシステム管理者なんで、管理下にあるものは、いずれにせよかなりバレはするんですけどね。これを教えていくことは、ある意味、インターネットでのやりとりはどのように管理され、何がキッカケで調べることができるのかを覚えてもらうことにはなるわけです。こんな話をしていると、少なくとも身バレするようなリスクを避けるようになり、危ない橋を渡らないようにはなったようですね。

年齢とともに、どのように制限を緩めていったかとか、携帯はどのように使わせたかなんて言う記憶は、またの機会に掘り起こしてみようかと思います。

ヘッダ画像は、いらすとや さんより
https://www.irasutoya.com/2015/07/blog-post_25.html

#システム管理者 #アカウント管理 #子供のアカウント #ネットとの付き合い

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?