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《秋冬山水図・冬景図》 雪舟

天からの線
射抜く


雪舟さんを初めて知ったのは
小学校低学年の頃、
ご多分にもれず涙で描いた
ねずみの話からでした。
その後、
子ども向けの歴史の本で、
大名の大内氏が
中国から取り寄せた絵を見せて
さすがのあなたも、
このような絵は描けないだろと言ったところ
雪舟が黙って
中国人画家の署名を水で拭くと
下から雪舟自身の署名が現れた
という話も
読んだことがあります。
そんな雪舟さんは
とんち話の一休さんのように
逸話の中の登場人物でした。
彼が実在の、
しかも影響力のある人物として
認識したのは、
やはり作品に
触れてからのことです。
初めて見たのは秋冬山水図や
破墨山水図だったと思います。
逸話なんか
どうでもいいと思える、
まさに衝撃でした。

【美術詞】短い言葉でアートを表現

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