女心

なぜ、私が二人の男を虜に出来たか?ですって?
それは…
別に絨毯にくるまったからでも、ましてや鼻が高かった訳でじゃなくてよ。
もちろん、容姿は美しい方が良いに決まってるけど、それだけじゃ…ねぇ?
私は女王よ。

この図書室には世界中の言葉が集まっているの。
ギリシア、ラテン、オスマン、ペルシア……あ、もちもんエジプト語も。
国を統治するとは、言葉が第一なの。

民が話す言葉で群衆の心をつかむ!
交渉だって通訳なんて居ない方が……ねぇ。

そして……愛も?
だって、そうでしょ?国にはたくさんの美人が選り取りみどりの英雄が
どうして、この私に?もし本気で彼らがこの国を攻めていれぱ、

彼らが欲しかったのはこの国の文明!この国の歴史!
そう。ここにある技術が詰まった図書館そのもの。
彼らは私との会話を、議論を楽しみ、
愛の言葉を交わし、口説き文句も、微笑みながらからかうの。
もちろん!2人きりでね

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