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菅首相所信表明 庶民の声に寄り添えたか

いよいよの国会デビュー。
前首相のように大上段に構えるわけでも扇動するような言い方でもなく、らしさのにじむ演説であった。

各項目に期限を付したことは重要、口だけで期限のない約束・説明はやらないことの裏返しに過ぎないからである。特に脱炭素宣言ははっきり表明、世界の潮流からは遅れていたが、ようやく近づいたようで小泉大臣の活躍の場も増えそうだ。

こうした中で各紙が概ね触れていることは、学術会議問題について言及のなかったこと。言えないから言わないのか(加藤官房長官も時々失言紛い)、世論調査でも説明不十分と国民の声が大きいだけにどうもこの点だけは残念であった。

加えて感じたのは、社会保障等についての言及が殆どなかったこと、大風呂敷を広げる必要はないが、基本的政策についてはより体系的に詳しくお聞きしたかったとの思いは残る。全体的に、箇条書き的に政策を列挙し棒読みといった印象を持った。

また、民意に沿うこと、民意の尊重をおっしゃられる菅さんであるが、沖縄にも触れたが淡々と現状説明のみ、核兵器禁止条約への言及はなし、こうしてみると、脱炭素宣言についても原子力政策推進の理由に使おうとしているのかとも勘繰ってしまいそう。

各項目に期限を付けたことにより当面の解散はなくなったような報道もあるが、さて?。それらの期限は取り敢えず机上では言えるもので、スピード感のみ印象を与えて、通常国会冒頭解散もありうるのではないかと、懸念。

まあ、就任時「仕事をしたい」とのお言葉もあり、そのとおりなら良いが。どうも麻生大臣の表情、ポカの多い周りの官僚等、サラブレッド?エリート?達が、庶民派宰相の足を引っ張りかねない。ここはご自身の信念のとおり、民意、庶民の声を大切に進んでいただきたい。

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