Kazusan

【撮る人】【アマチュアリズム】

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嘘から出るマコト

私がまだかなり小さな頃、公園で遊んでいた時にちょっとした話の流れで、知らない上級生に 「おまえのような小さい子が自転車に乗れるはず無い」と言われた事があった。 「僕、乗れるよ」 2回ほど、母と練習をした事はあったが、私は乗る事がまだ出来ていなかった時だ。 悔しかったからと言う気持ちはあまり感じずに、自然と口から出た言葉が自分でも不思議だった。 「じゃあ、乗ってみろよ」 私は、その子の自転車を目の前で上手に乗ってみせた。 私が最初に自転車を運転した時の記憶である。

    • 最古の記憶

      産まれた時の記憶は無い 1番古い記憶は 自転車の横で 車が行き過ぎるのを待つ母の背中におんぶされている自分 病院かどこかから家に帰る途中の歩道 夏の暑い日で トラックが行き交う 黒煙と砂塵 喋る事は出来ないが 煙と砂埃をぼんやり見ながら 「汚い所に生まれてきちゃったなぁ」 と、はっきりと心の中で思った

    嘘から出るマコト