佐藤自己紹介①

はじめまして、調理担当の佐藤と申します。

自己紹介
料理と私
出店への意気込み
こんなテーマで自己紹介していきます。

 東京生まれ東京育ちの佐藤と申します。千葉県生まれと東京生まれの両親の間に生まれ、祖母の代から東京に住む在京三世です。そんな私がなぜ秋田の鹿角で飲食店を開くのか気になることでしょう。そんな私と鹿角の出会いについて語りたいと思います。
 秋田といえば、日本一晴天率が低い県、自殺率トップクラス、料理の味付けが極端など、どちらかといえばネガティブなイメージが強く、また東京からの主要街道からも外れるため、旅行の道中立ち寄るなんて機会すらありませんでした。そんな秋田に縁がなかった私が鹿角を知ったのは今年の夏のことでした。大学の教授に研究の助手として秋田県鹿角市を訪れました。初めての秋田、鹿角でいただいた美味しい料理、産直の美味しくかつ安い食材、快適な天候、イメージがまさに180度転換しました。
 秋田・鹿角の魅力に気付いたと同時に違和感を感じたのです。それは食材や土地の魅力に比して、それを生かす産業が少ないということでした。特に飲食業に関しては、居酒屋さんかスナックぐらいしか選択肢がなく、食材の魅力を十分に引き出せるだけの料理のバリエーションがありませんでした。もちろん既存の飲食店はどれも美味しくお手頃な価格で魅力的でした。しかし、基本的に和食の系統に属しており、別の側面から食材の魅力を引き出してくれるエスニックな料理屋さんが数件しかなかったのです。
 そこで、教授の助手として居合わせたメンバーと話し合い、助手の一人だった片山がブルーコーン栽培に挑戦していたこともあり、親和性の高いメキシコ料理屋の開店を企画したのでした。メキシコ料理といえば、タコスが辛うじて知られている程度で、使う食材も牛肉、レタス、トマト、アボカドぐらいなものと思われがちですが、実はメキシコは食材が豊富な地域で、現代の主要野菜でメキシコルーツは多く、その食材を用いた料理の歴史も長く豊富なのです。代表的な食材はトマトですが、ほかにも唐辛子、トウモロコシ、ピーマン、ジャガイモ、サツマイモ、インゲン豆…などがあり現代の豊かな食生活を支える食材のルーツはメキシコなどの中南米にあるのです。よってその国の料理も豊かであり、食材の魅力を引き出す工夫が沢山詰まっているのです。産直にもピーマンやトマト、ジャガイモといったメキシコ料理と親和性が高い食材が多く並んでいます。我々はそんな食材たちの魅力の一面をメキシコ料理で引き出して行きたいと思ったのです。

次回、佐藤と料理との出会い編へ続く...

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