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「渋谷計画2040」の概要

渋谷再開発協会は、渋谷区より「渋谷駅を中心としたエリアにおける産業振興についての検討およびまちづくりマスタープラン策定への協力を依頼され、2018年3月に「渋谷計画2040」を策定しました。

これは、「渋谷らしさ」という独自性を生かし、持続的に多様な人々を惹きつけ、新たな価値を生むまちづくりをしようというもので、産業振興の観点から、イノベーションを起点に、公共空間、ライフスタイル、交流強化へ循環的に波及し、その結果2040年の渋谷は持続的に発展する成熟した国際都市になるというものです。

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考え方の概要は以下の通りです。

■交流を仕掛けることによる産業振興
〜ダイバーシティ&インクルージョンをもっと先へ〜

1)点を打つ: グローバルな価値創造起点の構築
→メディア、テクノロジー、エデュテイメントの拠点形成
・NHKと多国籍テクノロジー企業を街に開く
・こどもの城・仮庁舎跡地へのエデュテイメント機能誘致
・東京大学付置研究所との連携

2)線で繋ぐ:ストリートでの往来とビジネスの促進
→往来とビジネスを活性化させる公共空間のデザインと活用
・井の頭通りと桜通りのシンボルストリート化
・渋谷川や大山街道でのイノベーションの可視化
・歩いて楽しいストリートづくりの指針作成

3)面に開く:産業振興ワンストップ機能の設置
→官民連携による産業振興推進組織の設置と運営
・区役所商工部門の強化と庁舎外への進出
・行政と民間が連携した産業振興体制づくり
・商工会館や大和田文化センターなどでの場づくり

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これを実現するために、2020年までの短期行動と2040年までの中長期行動による実施計画を作り、短期をしては政策基盤形成と先導事業の可視化を目指しました。成果としては渋谷区のまちづくりマスタープランや交通戦略、産業観光ビジョンへの反映や、いくつかの先導事業の可視化があります。

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2020年には、コロナ渦により大きく状況が変わってきましたが、「イノベーションが活発に起きるまち」「歩行者空間の質が高いまち」「文化が生まれ続けるまち」など、最初に掲げた目標は大きくは変わりません。むしろ状況に応じて素早く対応する必要も出てきています。

今後も渋谷再開発協会は「渋谷計画2040」の実現に向けて、経済の担い手である民間と政策の策定を行う行政とともに、継続的にモニタリングやレビューを行い、先導プロジェクトの推進、政策の立案支援、社会へのプロモーションを行ってまいります。

以上




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