~思い出話⑤~何事も初めの1歩から

この記事を書くにあたって、今になって気付いたことがあります。

思い出話④から続くのは前職の話で、僕が新卒社会人だった頃の話になるのですが、現場職なのか営業職なのか分からずに入社しました。

事業内容は知っていたのですが勝手な思い込みで、営業をするのだと、そう思っていました。

新人研修から戻った翌日、「君は施工班だからこっちで着替えて!(現場作業だよ)」と言われました。
頭の中は完全に営業マンデビューだと思っていたので、整理がつかない初日だったことを覚えています。

ツナギに着替えて出掛ける準備を済ませ、ちょっと事務所で一息をついたらトラックに乗って出発でした。
この時、実は現場に出る経験は初めてではありませんでした。
高校入学前と就職内定後に、家業の建設業のアルバイトとして土木作業員をやったことがありました。

それから数ヶ月は作業の内容や、施主様への対応などを覚えるために必死で、それでも温かい職場ということもあり、忙しい日々でしたが楽しく過ごすことができました。

前職は季節によって現場数が変わる職でした。
暖かい時期は忙しく、冬になると割と落ち着きます。
冬のある日、初めて営業の仕事が入りました。
アフター点検を行うために、案内の電話や直接訪問を行うという仕事です。

簡単なマニュアルを見せていただきながら、ロールプレイングを行い、実践。
そして、先輩と同行訪問を実践。
この戦場に繰り出す感じにワクワクが止まりませんでした。
僕が預かった営業は、点検のアポを取り訪問して、メンテナンスが必要と判断された場合はその仕事を提案、受注してきなさいというもの。
8割方はその場での契約となるものでした。

この時の僕は19歳ということもあり、味ある営業なんてできません。
しかし、仕事の初受注はこの19歳というところが決め手となりました。
20万円程のご提案をした施主様が、
「わかった。これでお前さんの株も上がるだろ。笑」
といった形で契約のサインをいただくことができました。
本当に初受注の瞬間って鮮明に覚えていて、感謝や達成感、これからの自信など様々な感情が湧き上がったものでした。

それから1年は現場を主戦場とした仕事をしていましたが、2年目の冬にまた営業にまわれるタイミングがあり、現場の知識を活かした提案が僕にどんどん受注をさせてくれました。
現場を知らなければ営業はできないという会社の方針をこの時つくづく実感しました。

そして3年目の秋、会社の繁忙期を過ぎた頃にターニングポイントはやってきました。
ちょっとした人事の入れ替わりのタイミングがあり、そこで僕は営業専属の指名を受けました。
第2章のはじまりです。
~思い出話⑥~に続きを書きたいと思いますが、新人営業マンの僕が取った営業手法を書いていきたいと思います。
ちょっとマニュアルを無視した方法を実践しましたが、成果は少なからず誇れるものでしたので。

自分にとって未経験や未開拓のものって本当に興味が湧くし、探究心が剥き出しになります。
良い意味で仕事は最高のゲームです。
僕の知っている仕事は、レベル上げや仲間探し、装備を揃えてより強い敵(仕事)に立ち向かうなどドラクエやFFみたいな感覚で取り組むことが大切で。
同じ村の中をグルグルしたり、同じエリアの敵を倒しても大きな成長へは繋がりません。
次のステージへ進めば敵も強くなりますがレベルも上がります。
今は最短で強くなるための攻略本を今この瞬間にも手にすることができる時代ですが、試行回数や実践値を積むことをする人は一定の割合しかいません。
この質や量によってできる差は本当に大きいです。
誰だって最初の1歩があって、それからどれだけ歩みを進めるかです。

僕は何にしても気付くのが遅い人間なので、いつだって小走りになってしまいます。
途中でスタミナ切れを起こしたり、道を間違えたりもしています。
それでも進もうという気持ちだけは捨てていません。

その他大勢の中の僕も、いつかは先頭に立てるように、その目標だけは諦めないで持っておきたいと思っています。

今日も頑張って走り抜きましょう。

かずひろの記録