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意見がほしいんじゃなくて、"同調してほしい"かな?

相談しているんだから、その事について意見を言わないのは不親切だと思いませんか?

そんな訴えをしてきた利用者さんがいました。

ある人にプライベートのことを相談したら
『私は部外者だから意見できませんよ』
と言われたそうです。

どう思いますか?意見をください!
とおっしゃっていたので、

私からは、何も意見はできませんよ。
だって、状況がわからないし、その支援員の方がどんなお気持ち、お考えがあって、その発言をしたのか、わからないから。
そんな風にお答えしました。

相談するときは、何か意見がほしい。

うん。

でも、その意見が自分の思いや考えと異なる時、余計にモヤモヤしちゃわないでしょうか。

その相談者さんも、
『〇〇さんにこう言われて、気になっちゃって』
と、誰かと話をするたびに、誰かに言われた一言に囚われてしまって、数週間も落ち込んでいる様子がよく見られます。

そんな様子をみているからこそ、私はこう思うよ、なんて意見は言えません。

ご本人は全く納得されていないようで、翌日から私のところには相談に来ていません。

ご病状的に難しい方ではありますが、そんな出来事があって、どう伝えたら良いのかな…ということをしばらく考えていました。

自分だったら…と置き換えてしまう私の悪いクセですが。

相談なんてせずに、自己解決できる方もいると思いますが、私も誰かに聞いてほしい、、、と思うタイプです。

でも、実はすでに自己解決していて、自分の思ってること、考えてることを言葉にしている時は、私の中ではもう答えが決まっている。
あと一押し!みたいな足踏みしちゃっているような時こそ、私は聞いてもらいたいと思うかな。

それって、たぶん
"意見がほしい"
ではなくて、
"同調してほしい"
私、合ってるよね?間違ってないよね?
の確認。

意見をもらって、パァーッっと視界が開ける時ももちろんあります。
特に、ものごとの捉え方が対極にある人と話をしていると、『まぁ、なんと!』と思うこともあります。

その少し違う視点をもらえた中で
自分なら…
って考えを巡らせていく。
そんな、しなやかさ、柔軟性を持っていたいな…と、この文章を書きながら思っています。

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