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ここでもう一度振出しに戻ってみる

地域区分の試みは、滋賀県から始まりました。
そのときの思考をもういちどなぞって振り返りたいと思います。

下の表は、滋賀県の市町村別通勤通学移動データです。2015年国勢調査をもとによっぱが作成しました。その市町村に住居を持っている15歳以上の人全員を対象に、どの市町村で従業・通学しているかを尋ね、その数の多かった市町村から順に「流出1位」「流出2位」・・・のように並べています(自市町村への従業通学者は除く)。それぞれの右側に付した数字は、居住地における全通勤通学者に対する割合です(%単位)。5%に満たないものは今回の調査では考えないこととし、記載を省いています。

例えば大津市に住んでいる人で仕事をしたり学校に通っている人のうち、16.8%は京都市で仕事や勉強をしていることがわかります。

特定の市町村への移動が10%を超える部分を赤文字としましたが、この赤文字が記載されている市町村についてはある特定の市町村への依存度が高いことがうかがえます。例えば多賀町では3割もの人が町外である彦根市で仕事や勉強をしていることになります。この10%を越える移動については、地図で矢印表記を行い、どの市町村がどの市町村へ依存しているのかが分かるような形にしたのでした。

反面、他のある特定の市町村への依存が低い市町村もあります。黄色で着色した市町村は、ある特定の他市町村への移動が10%未満にとどまっています。この黄色で示した市町村を地図で地名表示することとしたのでした。

上記分析の結果を図化したもの


次回へ続く

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