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Aconcagua 3日目 キャンプカナダ(4900m)へ高度順応

【3日目ミッション/ Aconcagua day 3】

①キャンプカナダ(4900m)へ順応しに行く。
②荷物を荷揚げし、キャンプカナダに置いてくる。
③次のキャンプ地行きの許可をドクターから得る。

2019年12月26日(木)
6時半起床。2重にした寝袋が暑くて目覚める。30分くらい深呼吸をして血中酸素濃度を測る。濃度83、脈拍90。上々の数値だ。頭の張りは少し感じるものの痛みまではない。今日はBC滞在の休息日にしようと思ったが、調子が良いのでカナダ(4900mのキャンプ地)まで荷揚げすることにした。朝食は粉ミルクを溶かした牛乳にナッツを入れて食す。中々美味い。

9時半頃にようやくテントまで日が差し、そこから準備をして10時20分にBCを出発。上のキャンプでしか使用しないアイゼンとピッケルとダブルブーツと食料を荷揚げする。全部で7kgくらいだ。カナダまでの道のりは急な坂道を約2km。トレースがしっかりあって分かりやすい。

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1時間くらいは調子良く進んでいたが、次第にお腹の調子が悪くなる。どうやらガスが溜まってしまったようだ。これも高山病の症状の1つなのだろうか。ガス抜きしようとしても、汚い話、出てしまいそうで中々勇気がでない。お腹が痛くてペースもダウンし始める。仕方がないので持ってきたオレンジ袋で用を足す。

そこからは順調で出発から2時間15分でキャンプカナダに到着。キャンプカナダは水の確保ができないため人気の無いキャンプ地と聞いていたが、20張りほどテントがあった。岩の影に荷物を隠して1時間半ほど順応ががてらカナダに滞在する。4900mの高度ではあるが、お腹以外の調子はすこぶる良くなった。

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昼寝をしたのち下山開始。帰りは50分程で降りることができた。

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運動後は1時間の休憩を挟んだ後、血中酸素濃度を測ると良いとINKAスタッフに言われたため、1時間半ほど時間を置いた後ドクターチェックに向かった。OKが出れば明日、次のキャンプ地に向かうことができる。ドクターは長髪のイケメンだ。

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BCから高度順応で何処かに行ったか聞かれ、今日はカナダに行って戻ってきたと伝えた。血中酸素濃度は85と上々の数値、心拍数は100と少し高かったが、水を沢山飲めば収まるという。医師からの約束事は3つ

①水は1日5ℓ以上、最後のキャンプ地では6ℓ以上飲むこと。
②水には紅茶や、粉ジュース、果物等を混ぜて飲むこと。
③具合が悪くなったら直ぐに高度を落とすこと。油断は禁物。

これらを条件に僕とマサシさんは次のキャンプ地、ニド(5400m)に向かう許可を得た。

暫くするとリョウタさんがBCに到着。続いてタマキさんにユウキさんも到着。更にはキムラさんという新たなメンバーが加わり、日本人は6人になった。こういう極地の生活で日本語が使えるのは非常に安心感があり、英語とスペイン語のみの環境よりもストレスは溜まらない。ユウキさんはテントを張るのが人生2度目のようで、日本人みんなで手伝ってテントを張る。ほっこりする瞬間だ。

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その後INKAテント内でみんなで夕食を食べる。僕はアルファ米にドライフードのカレーをかけて食べた。20時半になるとサンセットタイムだ。夕日は山に囲まれて見えないが、夕陽に照らされた岩肌がなんとも美しい。キムラさんに写真を撮ってもらった。

キムラさんは48歳。奥さんにAconcagua行きを相談したところいいよーと言ってもらえたらしく、今回挑戦するに至ったらしい。三河弁を喋っていたのですぐにそっちの方の出身の方だというのが分かった。

21時半に日が落ちてBCの気温が急激に下がったら僕らの就寝の合図だ。

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