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Aconcagua 0日目 準備

【メンドーサでの準備】

2019年12月23日(月)、今日は1日準備に充てる。
7時に起きて宿で朝食を食べる。今泊まっているMUNA HOSTELは1泊6USD朝食付きと大変コスパが良い。

部屋もドミトリーを貸切で使えているのでパッキングがし易く助かっている。朝食は焼きたてのクロワッサンが2つ、味と食感はケンタッキーのビスケットそのもので、ジャムをつけて食べると非常に美味しい。他にもコーンフレークや牛乳が用意されており、優雅な朝を迎えることができた。

さて、今日やらければいけないことは主に4つ
①ムーラ(ロバのポーター)の手配
②入山許可の申請
③登山口までのバスの手配
④ガス缶やダイアモックス(高山病予防薬)の買出し

9時過ぎに宿を出発し、ムーラが頼めるINKA EXPEDITIONのオフィスへ向かう。INKA EXPEDITIONは地元の大手登山専門会社なので、日本人の利用率も高い。前日にGoogle mapで位置を確認し、下見もしてきたので迷うことなくオフィスについた。

オフィスに入ると女性スタッフが2人いたので一番手前の女性に話しかける。
「ムーラサービスを頼みたいのですが、明日出発したいんですけど。」
「Ok, have a seat here.」
おお、良かった、英語が通じた。
「あなた日本人でしょ、わかるわ。日本人はいつも1人で来るもの!」
僕も欧米人はグループで行動が多い割に日本人って1人が多いよなと密かに心の中で思っていたがこうハッキリ言われると笑ってしまった。
「バレましたか、日本人って友達が少ないんです!」
これは結構ウケた。女性の名前はオチョアさん。感じのいいおばちゃんだ。
「ムーラは荷物は60kgまでで、登山口からプラサデムーラスまでの片道で300USDよ。あと手数料が10USDね!」
「⁉︎⁉︎ 値上げしたんですか?」「そうなの。」
事前の下調べでは220USDと聞いていた。80USDも高いとは想定外だ。手数料のことも聞いてない。暫く悩んでいるとオチョアさんが「シェアすれば安くなるわよ!」と言った。
「あ、いえ、1人なんでシェア出来なんです。友達いないから。」
「あら、でもあなたの隣にいる男性、1人で来てるからきっと日本人よ、話しかけてみれば?」
なんと、隣に日本人がいる事に気づかなかった。彼の名前はマサシさん。2人でムーラをシェアしようとしたその矢先、また1人日本人男性がやってきた。
「lonely Japanese again!」
彼はユウキさん。折角なので3人でシェアする事に。でも3人で60kgでは足りないのでムーラを2匹頼む事に。450USD +手数料30USD。1人あたり160USDなので約半額!持つべき友はlonely Japanese!みんな有難う。

ちなみにここではムーラ以外のサービスも頼める。例えば最初のキャンプ地、コンフルエンシアの食事は3食120USD 、ベッドも頼むなら +25USDの計145USD。一見高く感じるが、コンフルエンシアの宿があればテントをムーラに預ける事が出来るため体力の温存につながる。この魅力的なプラン、非常に悩んだが、この日のために片道7.5kmのランニング通勤等でトレーニングを積んできたので頼まない事にした。魅力的なプランはこちら↓↓↓現地で頼むとネットより安いのでお得

ムーラの支払いを済ませるとまた1人日本人男性がやってきた。彼はリョウタさん。もう少し早くきてれば4人でシェアできたので残念。日本人いっぱい。。。

INKAでは保険も頼める。14日間で159USD。これまた高い気もするが、自分の命に関わることなので躊躇はしない。迷わず加入した。保険はクレジットカードで支払う。ムーラサービスもクレジットカードで支払えるが、10%のコミッションがかかるため現金がお勧めである。
ここまでの費用はムーラ代160USD +保険159USDの計319USD。アルゼンチンにいるのにアルゼンチンペソはここまで1度も使用していないあたり、貨幣への信用のなさが伺える。

さて、次は登山許可証を取りに行く。登山許可証はINKAで作ってもらった書類を街にあるPAGOというところ(おそらくwestern union)に持っていき、入山料を払ったのち、領収書を提出すると貰える。場所はINKAで教えてもらえるので安心。

途中、薬局があったのでダイアモックスを購入。

50錠で900円程度と激安であった。日本では10錠で5000円程。ただしこれは診察料も込みのため、しっかり医者の話を聞きたい人は日本での購入をお勧めする。

入山料を支払うPAGOの場所はすぐに分かった。

入山料は720USDだった。これは事前に調べていた値段よりもむしろ安い。INKAのオチョアさんも800USDって言ってたから、3人で申し込んだから安くなったのか、ドルのレートがいいのか、理由は分からないが兎に角安かった。80USDもうくのはでかい。今夜はいい飯を食えそうだなんて話をしながら観光センターで登山許可申請書をもらい、次の目的地のバス停に向かった。

INKAで荷物を預ける場合、登山口ではなくまずは途中にあるペニテンテスという街に向かう。ペニテンテスいきは1日3便。5時55分発、10時15分発、15時30分発だ。バス停で朝一の便を購入、値段は435ペソ(約800円)だ。バスチケットの購入は全てスペイン語だ。昨日まで昔使っていたスペイン語を思い出せず苦労していたが、1日滞在すると慣れもあるのか、急にスペイン語が喋れるようになり、難なく購入できた。

ちなみに今までは登山口までのバスはbutini社が格安(90ペソくらい)で運行していたが、オフィスが潰れており、アンデスマール社で予約をした。
その後街中のアウトドアショップでガス缶を購入。ショップ定員とも相談し、大きい缶と小さい缶を1つずつ買った。小さいサイズで390ペソ、大きいので750ペソだった。

これで今日のミッションは全てクリア。9時に出発し、14時には全て終えれたのでかなり効率よくできた。ここでキャンプ用品のレンタルが必要なユウキさんとは別れ、マサシさんと飯を食いに行った。アルゼンチンと言えばアサード(ステーキ)。スペイン語ができると分かったら急に気持ちも強くなり、地元っぽい店に入る。迷わずアサードを注文。ビールとサラダとポテトも付いて330ペソ(600円程)ととても安い!

味はと言うと、絶品や絶品!今日は全てうまく行った。
マサシさんと別れた後は1人でスーパーで食材購入。フルーツとチーズとハムとパンと粉ミルクと粉ジュースを買った。

宿に帰りパッキングをして就寝。0時には床についたが、アコンカグアの山頂にいる自分を想像すると、気持ちが高揚してほとんど眠ることは出来なかった。

そうそう、M1グランプリはミルクボーイが優勝したそうだ。



【0日目ミッションのまとめ】

①ムーラの手配片道(160USD、現金払い、3人で120kgをシェア)
②入山許可の申請(720USD、PAGOという場所で支払い後、観光センターで申請)
③登山口までのバスの手配(ANDESMARオフィスで予約、435ペソ、5時55分発)
④ガス缶、ダイアモックスの買出し(現地店で可)

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