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愛すべき嘘雑学たち14「鮭」

シャケって美味しいですよね。北海道へ行った友人が荒巻ジャケをお土産に持ってくると、それを運ぶ苦労を思い、何より手間を考えると喜びもひとしおです。
 さて、シャケの語源を知ってますか?それこそ、荒巻ジャケからきたのです。元々、荒巻は塩漬けの魚を藁や竹で包んだものを言いました。昔は荒巻はシャケと決まってたわけではありませんでした。
 時は戦国時代、中国地方での事。尼子氏が毛利氏を攻めた時のことになります。大勢力を誇っていた尼子氏の傘下にあった毛利氏がこれまた大勢力の大内氏に乗り換えようとした為に攻めました。ある毛利氏の支城を守っていた武将の部下が(どちらも、名前が記録にのこっていないのですが)いました。この人、尼子氏に逆らう事に断固反対の立場でいました。尼子氏に逆らうなど、正気の沙汰でないと、国外へ逃亡します。
そして、青森の港に行きつきます。その時、塩漬けにされた魚があったので、「これは、荒巻じゃけん。明日までもつよ」と言いました。それを聞いた青森の人たちは、「荒巻じゃけん」の部分が気に入り、これを荒巻ジャケと命名したそうです。
 荒巻は元々あった言葉です。そして、ジャケは、このとき、使われていた魚に、この名を付けました。
つまり、鮭の命名です。
鮭という言葉の発祥は青森県で、命名者は意図していないが広島県人。世界はひろいようで、狭いということですね。

嘘雑学だ
信じるな

#創作大賞2024
#ファンタジー小説部門

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