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愛すべき嘘雑学たち16「ハデスの恋」

正月に雨が降らない。気にした人はあまりいないと思いますが、どうでしょうか?振り返ってみると雨が降った年は思い出せないと思います。記録では、1991年に雨、2003年には雪が降ったそうです。
 なぜ降らないのか?これはギリシャ神話に由来があるというのをご存じでしょうか?
 ゼウスの長兄ハデス、彼は豊穣の神デメテルの娘、コレーに恋をし、彼女を嫁とします。ただ、この時コレーは冬の間だけ嫁としてハデスのもとへ、つまり冥界へ行くこととなります。ほかの季節は母のもとにいます。母、デメテルは冬の間コレーのいない生活を強いられますが、1月1日頃になると寂しくて泣いてしまうそうです。その涙の水は地上に降るはずだった雨が流用されます。
 豊穣の神の涙なので、栄養価の高い雨が地上に降らなくなるのです。そして、デメテルの涙を最優先で使わせてもらっていた国、日本の雨から涙に流用されます。
 だから、日本では、正月に雨が降りづらいのですね。

嘘です
だって嘘雑学だから


#創作大賞2024
#ファンタジー小説部門

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