マガジンのカバー画像

まる男の青春

20
中学生のまる男が活躍する短編物語を書いてます。 笑いが好きでちょっぴり奥手な子たちが繰り広げる お笑い物語。 ほっこり笑ってくれると幸いです。
運営しているクリエイター

2023年9月の記事一覧

まる男、シェイクスピアを演じる

まる男、シェイクスピアを演じる

その日、まる男はマネージャーの明菜と部活中、雑談を交わしていた。それ自体,大した事ではないのだが、30分以上も話をしていたのである。部活中だから、野球の練習をしていなければいけないなかでだ。監督やコーチ、先輩たちが注意すればよいのだが、彼等は明菜に甘い。まる男にではなく、明菜にだ。美人なうえ、気の利く明菜は歴代マネージャーの中でも特に人気があった。前任者、今日子は愛嬌はあったが、人気はなかった。や

もっとみる
恐怖!まる男来襲!

恐怖!まる男来襲!

「先生が来たぞー!」
廊下で叫ぶ生徒の声を機に、皆は席に着く。
休み時間の終わりはいつもこうだ。
この言葉、先生たちには不満なの知ってる?

今回、先生はその不満を口にした。
他の言葉で言えと。ただ、その言葉が見つからない。
先生の話が詰まって3秒後、まる男が手を挙げる。
「いい言葉があります」
先生は疑う事なく、まる男を指名する。何故なら現在はまる男1年生5月の話だからだ。まる男はまだ猫を被って

もっとみる
まる男の責任感の行方

まる男の責任感の行方

1973年生まれのまる男は小学校1年の頃から、ある理由でプロも通うボクシングジムで学校以外、ボクシング漬けだった。そして、中学校、友達に誘われて野球部に入る。運動神経は怪物だけど、常識のだいぶずれた少年の物語である

  木田中野球部は今日も練習に励んだ。クタクタに疲れた部員たちが練習を終えると部室で着替え始める。今日は部室ではキャプテンと副キャプテンがこれからの練習内容について話し合っていた。1

もっとみる
まる男が部室の鍵を入手したら、したい事35選

まる男が部室の鍵を入手したら、したい事35選

1973年生まれのまる男は小学校1年の頃から、ある理由でプロも通うボクシングジムで学校以外、ボクシング漬けだった。そして、中学校、友達に誘われて野球部に入る。運動神経は怪物だけど、常識のだいぶずれた少年の物語である
(今回のまる男の青春は前回、”まる男の責任感の行方”を見てからの方がより、理解できます。)

一日目 ぬいぐるみと造花を飾って部室をファンシーにします
二日目 ドリアンを部室中に飾って

もっとみる