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SORAを超えた?中国発動画生成AI『KLING』が魅せる2分間の映像革命

皆さん、こんにちは。今回は、話題沸騰中の中国発動画生成AI「KLING(クリング)」についてご紹介します。KLINGは、その高品質な動画生成能力で注目を集めており、OpenAIのSORAに匹敵する、あるいはそれ以上の性能を持つと言われています。

KLINGとは?

KLINGは、中国の動画共有SNS「快手(クワイショウ)」が開発した動画生成AIです。快手は中国でTikTokに次ぐ人気を誇るプラットフォームで、膨大な動画データベースを保有しています。この豊富なデータ資源が、KLINGの高性能の背景にあると考えられます。

KLINGの主な特徴

  1. 高品質な動画生成:1080pの解像度で、1秒あたり30フレームの動画を生成できます。

  2. 長時間の動画生成:一度に最大2分間の動画を生成可能。これはSORAの1分を上回ります。

  3. 3D空間認識機能:奥行きのある動画でも形の破綻が起きにくい特徴があります。

  4. 物理法則の考慮:複雑な動きや物理法則を破綻なく表現できます。

  5. 最新技術の採用:拡散トランスフォーマーと3Dスペースタイムアテンションシステムを搭載しています。

KLINGの革新的技術

拡散トランスフォーマー

  • 拡散モデル:動画をノイズで塗りつぶす工程を学習し、逆の工程でノイズから動画を生成します。

  • トランスフォーマー:動画全体の流れを並列処理で学習し、各要素とその前後関係を抽出します。

この組み合わせにより、フィクションや抽象的な概念も柔軟に表現できるようになりました。

3Dスペースタイムアテンションシステム

  • 3次元空間での動きと時間経過の関係性を学習するモデルです。

  • 動画を細かなパッチに分けて、一連の動きと時間の関係性を学習します。

KLINGの表現力

KLINGの高い表現力は、以下のような点で確認できます:

  1. 季節の変化の自然な表現:90秒の動画で、秋から冬、春、夏へと季節が変化する様子を滑らかに表現。

  2. 細部の動きの安定性:自転車に乗る少年のペダルを漕ぐ足の動きが滑らか。背景の石畳の模様も安定しています。

  3. リアルな物理表現:風を受けて膨らむシャツの表現がリアルです。

  4. フィクション題材での表現力:ギターを弾くパンダや車を運転する白猫など、現実にはありえない光景も違和感なく表現できます。

KLINGの今後

現時点でKLINGは一般公開されていませんが、事前登録が開始されています。ただし、登録には中国の電話番号が必要です。日本でのリリース時期は未定ですが、今後の展開が期待されます。

最近のアップデートでは、以下のような機能が追加されています:

  • 画像から動画を生成する機能

  • 動画の最初と最後のフレームを調整する機能

まとめ

KLINGは、その高品質な動画生成能力と革新的な技術により、AIによる動画制作の新たな可能性を切り開いています。中国製アプリに対する情報セキュリティの懸念はありますが、適切な管理のもとで使用すれば、クリエイティブな表現の幅を大きく広げる可能性を秘めています。

今後のKLINGの発展と、日本での利用可能性に注目していきましょう。動画制作の未来がどのように変化していくのか、楽しみですね。


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