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正解は自分の中にしかない

ここ数年で大きめな意思決定が続いている。結婚、移住、物件購入、そして仕事のこと。社会に出てちょうど10年になるが、直近3年の出来事が全体の8割を占めてるんじゃないか、そう思うくらいにはたくさんの決断をしてきた。

大小問わず意思決定の際には「どの選択が正解か」を考えてしまう。ただ、この”正解”というものがなかなかに厄介で難しい。明確な定義や答えがないからだ。結局のところ、手元にある情報と価値観を照らし合わせて選択したものを、自分自身が正解だと捉えていくしかない。常に答えは自分の中にしかないし、決して一時的な成功や他人からの羨望/賞賛がすべてではない。

しかし人間とは面倒な生き物で、無意識に「一般的に正解と言われるもの」に引っ張られる。経済面、家族、仕事などがよくある正解の要素である。人によって幸せの定義も様々なのに、どうしても周りのキラキラしたものに憧れを抱いてしまう。よそはよそ、うちはうち、は大人にこそ使われるべき言葉だと思う。おかんが躾で使ってる場合ではない。


また、選ばなかった未来の行く末は永遠にわからないので、考えても仕方がないのだけど、気になってしまうのが人間の性である。これは思考する生物としての、大きなデメリットの1つだと思っている。選択肢のうち何が正解だったかなんて比べようもないのに、ふと考えてしまうのはもはや呪いである。シャナク

ただ個人的には、事前に情報を集める努力もせず意思決定をして、不平不満を唱えるのだけは避けたい。もちろん完璧な情報を得るのは不可能(例えば日本のすべての企業の話を聞いてベストな職場を選ぶのは無理)なので、どこかのタイミングで折り合いをつけて、決断が必要になるのだけれども、選択をするからには”最善だ”と信じられるまで考え抜きたい。その先のことはわからないとしても、その瞬間ではベストだと言い切れる意思決定をしたい。そのプロセスの中で辛いと思うこともあるのだけど、後悔だけはしたくない。


そして、どうなったら理想なのかを考えもせずに流れにだけ任せて生きるのもごめんである。だから自分自身のことを知る努力も怠りたくない。自分のことをちゃんとわかってないと、他人の人生を生きることになりかねないからだ。この辺りをナチュラルにできるタイプの人もいるかもしれないが、残念ながら私は周りの影響を受けやすくブレがちな人間なので、しっかり軸を定めておきたい。人生をかけて何を成し遂げたいのか、どういう状態が良いのか、常に自身に問い続けたい。

とはいえ、あまり肩ひじ張るのも疲れてしまうので、もうちょっと楽なスタンスでいるのも大事なように思う。これまで生きてきた中で「選んだ道を正解にする」というフレーズを何度も耳にしてきたが、もはやそれすらもちょっと構えすぎなのかもしれない。結局のところ正解の定義は人によって様々で底もないため、求めれば求めるほど沼にはまっていく。だから現実をそのまま受け入れて一生懸命にやっていくしかない。

となると「正解にする」というよりも「正解と捉える」感覚に近く、選んだ時点ですでに正解だと思ったほうが気が楽だし豊かになる。だから冒頭でも「正解だと捉えていく」という表現を使った。

余談だが、最近私は「禅」にハマっていて和室で座禅を組むことがあるのだけれど、基本的な考え方として「今に集中する」というものがある。未来でも過去でもなく今に集中し、目の前のことに一生懸命に生きる。このあたりは考え方としてとても共感できるし、そういう心構えでいると生きるのがちょっと楽になる。(ただ既述の通り、今ベストだと言える意思決定ができる努力だけは怠りたくない)



今年も早いこと1/4が過ぎ、来週から4月にはいる。この季節は進学や就職など、自身が決めた未来に向かって一歩を踏み出す人が大勢いる。これまで大いに悩んで、苦しんで、自分の中で決めた夢に向かって一歩を踏みだす人もいるだろう。期待と不安で胸がいっぱいかもしれない。

ただ、どんな結末になろうと自分ができる限り情報を集めて、自分の中で考えて、意思決定したのならばきっと大丈夫だと思うし、最終的に正解と捉えられるかどうかは自分次第だということも意識してみてほしい。


最後に、ChatGPTに人生の正解について聞いてみた。


人生の正解とは、一概には言えません。人生には、個人個人によって違う目的や価値観があります。そのため、人生の正解も、人それぞれ異なるものだと考えられます。
ただし、人生の目的は、自分自身が決めるものです。自分が何をしたいか、何が大切なのかを考え、その方向性に沿って生きることが大切だと思います。また、幸せや充実感を得るためには、他人に優しく接することや、自分自身を大切にすることも重要です。
人生には正解がないと言われますが、自分自身が納得し、満足できる人生を送ることができれば、それが人生の正解だと言えるのではないでしょうか。


いや、ほんとその通りですわ。やるやんAI。そんなこんなで、今日も精一杯頑張っていこうと思う。


小木曽
https://twitter.com/ogisokazuma

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