こんな日は小説でも書こう!!(三吉のポッポ編)
三吉のポッポ。
昔々、今から約4ヶ月前に、
『三吉のポッポ』と呼ばれる78歳のおばあさんがおりました。
三吉とは、三つの吉をもたらすという意味を指し、
ポッポとは、おばあさんの頬骨を見て小鳥たちが名付けました。
小鳥「やあ、今日はええ天気だがや。」
小鳥たちは言います。
すると、これを聞いた三吉のポッポがこう言いました。
三吉のポッポ『酒がうまいよのう。』
(以下、”三ポ”)
三吉のポッポは大のお酒好き。
毎朝ウーロンハイをお湯割りにして飲みます。
小鳥「三吉のポッポさん。またあの話を聞かせておくれでやんす。」
小鳥たちは今日も老け顔。
昨日寄せたしわがまだ戻っていないんでしょう。
三ポ『ええよええよ。小鳥たち。覚悟はできてるかい?』
小鳥その1「大丈夫だがや。ポッポさんのお話を楽しみに、昨日も徹夜で空を飛んできたんだから。」
小鳥その2「そうだべそうだべ!わしたちは、夜空の星を眺めながらここへ来たんだべ。」
小鳥その3「忘れたらあかん。わしらの楽しみは寝ることやで。」
三ポ『ありがとうな小鳥たち。ではでは始めるか。』
小鳥たちは一斉に布団を敷き、ポッポさんに背を向け始めました。
三吉のポッポは目を閉じて、大声でお話を始めました。
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数字のクック。
昔々、ある黒板に数字のクックという黒板消しがおりました。
クックは誇り高き 黒板消しで、今では値段もつけられないほどの高級なホコリを身に纏っていました。
クックは掛け算が得意で、よく笑います。
81個のプライドを持ち、必要のない計算式はすべて消し去るほどでした。
クックの夢は、桁違いになることです。
どうしてももう一枠飛び越えることができず、もがきながらも今日も誰かと掛け合わせていました。
数字のクックも引退まで残り81年。焦りさえ伝わります。
クックには双子と四ツ子の友だちがいました。
双子の名前は”ハック”と”クハ”。
四ツ子の名前は”ニク”と”サブロク”、そして”ロクサン”と”クニ”。
いつも7人は仲良しで、
全員で野球をやっては人数が足りないと、
教室でこっくりさんをやっていましたとさ。
めでたしめでたし。
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小鳥たちは全力で耳を塞ぎながら、2秒後にはスヤスヤと夢の中へ。
叫び倒した三吉のポッポは疲れ果てて、
ウーロンハイをちびちび飲みながら、きよしのトッポをお見送りしにいくのでした。
おしまい
これからもぶっ飛ばします。良かったらぜひ!