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70年代は物理的、80年代は心理的な距離の問題で想いを伝えられない曲が多い気がする

現在流しの持ち歌は465曲。この1年半で、本当にたくさんの歌詞を噛み締め、曲を味わうことができました。

そこで今日も朝起きて(7時起き!30分寝坊したすまん!)いつものように曲を覚えたり聴いたりしてて、時代ごとに名曲となった傾向のようなものを感じる日が増えてました。

70年代ぐらいまでは、「物理的な距離の問題」で、想いを伝えられない曲が多い

60〜70年代の曲はわりと情景描写が多く、季節や地名や乗り物(車や電車など)から掛け合わせて、男女の想いを表現している傾向があると感じました。

有名な曲が木綿のハンカチーフ/太田裕美(1975)ですね。「恋人よ、僕は旅立つ。東へと向かう列車で。」

あとはあずさ2号/狩人(1977)とかあの日にかえりたい/荒井由実(1975)もそうかもしれません。思えば遠くへ来たもんだ/アリス(1978)もそうかな。私は故郷離れて15年目です。

じゃあ神田川/かぐや姫(1973)はどうなるんだって話ですが、たぶん「横丁の風呂屋」が想いを伝えられない物理的な距離ですね。

「一緒に出ようねって言ったのに」(伝えとるやないか)、いつまで経っても男性のほうが出てこないから、「洗い髪が、芯まで冷えて」しまった。

まったくひどい話です。もうひとっ風呂行きましょう。

80年代は、「心理的な距離の問題」で、想いを伝えられない曲が多い

科学が発達したのか、高度経済成長期で国民全体がイケイケどんどんだったのか、男性からも女性からも恋人に会いに行ってる曲が増えたように思います。

しかし会いには行くものの、また会えて目の前にいたものの、想いが伝えられない。
再び一人になり、海や空を見つめながら相手を想う。悔やみきれないほどの後悔。時に雨。

あと物理的な距離が無くなった原因としては、電話の存在が大きいと思いましたね。

有名曲だと恋に落ちて〜Fall in love〜/小林明子(1985)ですかね。今の時代ダイヤル回さないですからね。黒電話懐かしい。

あとは悪女/中島みゆき(1981)とかもうひとつの土曜日/浜田省吾(1985)辺りでしょうか。あ!M/プリンセス・プリンセス(1989)もそうですね。

やっぱ現在の40代後半〜50代の方々は、電話が人と連絡を取る一番の手段だったのかもしれないですね。
お父さん出るかもとドキドキしながら。

じゃあ雪國/吉幾三(1986)はどうなるんだって話ですね。
おそらくですが、主人公の女性は「暦はもう少しで今年も終わる」時にうっかり電話代を払い忘れてしまったんです。

当時はどこも年末まで働いていない(皆飲んでる)ので、「逢いたくて恋しくて泣きたくなる」。

泣きたくなるのは、電話代を払いたくても払えないNTTに対して伝えているんだと思いますね。なので「追いかけて追いかけて」。

そりゃあ「そばにいて少しでも 話を聞いて」ほしいですもの。お金はあるんですからね。こりゃ困った。

だから24時間営業のコンビニが生まれたのかもしれませんね。吉幾三凄すぎる。

いやあおもしろい。
流しには色んな楽しさがありますね。まさかこんなブログを書く日が来るとは。

ちょっと長くなったので、90年代以降はまた今度!今日は昭和町で昼流し。がんばります!!


これからもぶっ飛ばします。良かったらぜひ!