稲田一馬_アーティスト写真2

「あの人と仲良くなったらでかいライブ呼んでもらえるかもよ」がどうしても馴染めなかった

ライブ活動をしていた頃は本当に色々な人と出逢いました。
そして色々なやり方や考え方を教えて頂き、見習いながら真似しながらステージで歌い続けて来ました。
中でも経験したのがライブ後の打ち上げ。
共演者同士で乾杯をしながら、互いの音楽性やここ最近のライブ活動を語り合うといった時間と空間。

あの場所が私にはどうしても馴染めず、初めは話しかけたりしましたがいつしか耐えられなくなり、真っ先に帰ってました。
ライブはお店や共演者ではなく、見に来てくれた人にメッセージを届けるものではないのか。なんなら共演者は言わば敵ではないのか。
ステージが良ければ自分から話しかけに行くし、つながりで言えばむしろお客さんとではないのか。
仲悪くなる必要はないけど、もっとぶつかり合ってお互いに刺激し合い、それぞれの道で腕を磨きながら再び挑み、ひしめき合うものではないのか。

「一馬。あの人と仲良くなれたら、もっとでかいイベントに呼んでもらえるかもよ。」
「おれが紹介するから色々と話してみなよ。」

私のために色々配慮して汲んで頂いたことは本当にありがたいです。
だけど私が未熟なのか、やっぱりどうしても違和感ばかりが残りました。

あれ、音楽活動ってそんなんだったっけか。
でかいイベントに出演できるのは、そんなことも必要なんだっけ。
私は上の人に注目してもらうために歌い続けているんだっけか。
コネクションやツテのようなものを気にしながら活動しなければならないのか。
もし本当にそうだったら、お客さんはどうなるんだろうか。
わざわざ時間かけてチケット代払って来てくれたお客さんは、そんな歌い手の未来をずっと応援してくれるのだろうか。

流しは私しかいません。つながりもでかいイベントも何もありません。
だけど私は今がものすごく楽しいです。
何も気にしなくていいし、お客さんと直接つながるし、でかいイベントに出るよりお酒飲みながら一緒に遊んでるほうが楽しいし何より自由。

もし未来を語るのであれば、私はいつまでもおもしろいことをやりたいですね。
誰かが作った道を歩くのではなく、音楽という垣根すらも超え、新しい道を作りたい。最近だと流し、仏像作品展、ギターレッスンは特に楽しいです。燃えてます。

さあ10月が始まりました。まだまだ草むしり。
と言いつつも、今月も最低1つは新しいことをやりたいですね。何しようかな。

これからもぶっ飛ばします。良かったらぜひ!