グレイトフル・デッドから学ぶ、音楽と自由
※こちらは4月16日のラジオを、加筆修正したものです。
グレイトフル・デッドとは、1960年代半ばに結成したアメリカのバンドです。時期で言えば、ビートルズやローリングストーンズが賑わっていた頃ですね。
アメリカでは絶大な人気を誇っていたのですが、日本ではあまり知られていない。私も名前ぐらいは...ほどでした。
そんな中、つい最近こんな本を買いました。
まだ途中ですが内容がおもしろくて、音楽活動を続けていくためのアプローチが当時では考えられない革命的なものだったのです。
まだCDも無かった1960年代、バンドが収入を得る方法って主にレコードの売上でした。
だけどグレイトフル・デッドはライブチケットを主軸として収入を得ていたのです。
中にはそんなバンドも当時ではありそうですが、グレイトフル・デッドのライブチケットの売り方というか届け方が驚きでした。
結論から伝えると、ライブ会場で録音OKにしたそうです。
「そんなことをしたらレコードが売れなくなるじゃないか!」
「録音OKにしてしまうと、テープだけで満足する人が増えるからライブに来てくれる人の数が減るではないか!」
そういう批判もあったそうなんです。
だけど結果は真逆で、むしろライブチケットは爆発的に売れ、世界を代表するモンスターバンドにまで地位を確立したのです。
しかもライブ会場にはより良い音で録音ができるスポットを、なんとライブ会場側が用意していたんだとか。まるで録音してくださいと言わんばかりに。
そして次の驚きが、ライブは毎回セットリストも決めてなくて、ジャムセッションやカバー曲を演奏することも多かったんだそうです。
おかげで年間の全公演をすべて回る熱狂ファンがたくさんいたそうです。
この事を知って、なんと自由なバンドだろうと思いました。
どこにも制限をかけることなく全員に優しく、ただただ自分の好きな音楽を好きなように好きな形で表現しながらライブ活動がうまく循環している。
まさに私が理想とする世界だと思いました。
生きていくにはどうしたってお金が必要なことはわかっている。だけどそれを全員が全員幸せになるこの仕組みを1960年代から築き上げたことは凄まじいと思いました。
私もそんな世界を作りたい。頑張るぞ!
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