人工内耳装用者の進路

最近、どこのろう学校でも人工内耳装用児が増えている現状がある。ろう学校に通う人工内耳装用児の場合、手話を使わず声だけで会話をする傾向があり、ろう学校なのに手話を使わないため、生徒同士の会話が通じないこともありそう。ただ、手話か口話、両方使うなどコミュニケーション手段の選択肢があるという利点はある。

逆に、地域の学校に通う人工内耳装用児の場合、周りにいる大人(親、医者、言語聴覚士、学校など)からコミュニケーション手段としての選択肢から手話が奪われ、手話の存在を知らないまま育ち、大学生になってから手話と出会い使い始めるというパターンが多いのではないかな。なんで聞こえるから手話いらないとか口話できるから手話いらないとか勝手に判断して選択肢を奪うのはどうなんだろうね(経験者は語る)

育ち方によって同じコミュニケーション手段(口話)でも背景が違うよね。
どっちにも課題はある。
人工内耳つけていると聴覚障害児、者であるというアイデンティティが育ちにくいのは共通の課題。

人工内耳をつけていても手話というコミュニケーション手段は必要だということをどうやったら当事者や当事者を取り巻く大人たちに伝わるのだろうか。
どうやって伝えていくべきなのか。難しいよね。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?