中国大連で広がった視野

今から約20年前、私は離婚をしてしばらく経ち、仕事を探している時期でした。そんなある日、行きつけの居酒屋で、中国大連での仕事を紹介されました。かなり悩みましたが、やはり異国の地での生活に憧れていたところもあって、行くことに決めました。それまで日本での生活しか知らなかった私は、この選択が自分にどれだけ大きな影響を与えるかを想像もしていませんでしたが、新しい挑戦に心が引かれました。

大連に到着して最初に感じたのは、文化や生活習慣の違いでした。最初は戸惑うことも多かったですが、その中で新しい環境に順応していく過程で、柔軟な考え方や適応力が身につきました。大連の会社では、実はそれほど中国の人とは関わりがなく、日本人が多い環境でした。それぞれ年齢もバックボーンも出身地もバラバラで、異なる背景を持つ日本人同士と仲良くすることができました。

それでも私は一人で料理店に行ったりして、中国語などを自分で勉強していました。地元の人々との交流を通じて、彼らの価値観や文化を学び、自分の視野が広がったことを実感しました。市場での買い物や地元の飲食店での食事を通じて、多くの笑顔に出会い、人と人との関係の大切さを再確認しました。

このような経験を積むことができたのは、自分で大連に行くことを選んだからこそです。この選択がなければ、今の自分はなかったかもしれません。異なる文化や価値観に触れることで、自分自身の成長を感じることができました。

この選択をしたことで得られた幸せや成長は、何ものにも代えがたいものです。これからも、新しいことに挑戦し、自分の世界を広げていきたいと思っています。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?