創作物語：最終電車の再会

もはや落語でもなくなってしまったので(;'∀')
『物語』にしております。
ベタベタなラブストーリーになってしまった…

概要

ある雨の夜、仕事を終えたサラリーマンの隆は、最終電車に乗り遅れそうになる。駅のベンチに誰かが忘れた傘を手に取ると、幼なじみの美咲と再会する。二人は偶然の再会をきっかけに、それぞれの人生を振り返り、再び親しい関係を築いていく。

第一章: 最終電車

（オフィス、午後11時。隆はデスクに向かって仕事をしている。）

隆: うーん、これで最後のレポートも完成か…。やっと終わったけど、もうこんな時間か。

（時計を見ると午後11時半。急いで片付けを始める。）

隆: やばい、最終電車に間に合わないかも。急がなきゃ。

（オフィスを飛び出し、駅へと向かう。駅に着くと、最終電車のドアが閉まりかけている。）

隆: （息を切らしながら）待ってください！乗ります！

（何とか滑り込みで電車に乗り込む。）

車掌: ドア閉まります、ご注意ください。

隆: ふぅ、間に合った…。危なかった。

（車内はほとんど人がいない。隆は空いている座席に座り、ホッと一息つく。）

隆: （独り言）ほんと、毎日こんなに遅くまで働いてたら体が持たないよなぁ。

（隣の席に忘れ物の傘があることに気づく。）

隆: ん？誰かの忘れ物か。どれどれ…。

（傘を手に取って見てみる。）

隆: 結構新しい傘だな。誰のだろう？

（次の駅に到着する。）

車内アナウンス: 次は〇〇駅、〇〇駅です。

隆: このまま持ってても仕方ないし、駅員さんに届けるか。

第二章：傘の忘れ物

（電車を降りて駅構内を歩く。後ろから声が聞こえる。）

美咲: それ、私の傘だよ。

隆: えっ？（振り返ると、美咲が立っている。）美咲…？

美咲: 隆…？やっぱり、隆じゃない！

隆: 本当に美咲？どうしてこんなところに？

美咲: 私こそ、なんで隆がここにいるの？仕事帰り？

隆: そうだよ。残業で遅くなってさ。最終電車にギリギリ間に合ったんだ。美咲は？

美咲: 私も仕事が終わらなくてね。やっと帰れると思ったら、傘を忘れてしまって…。

隆: なるほど。これ、美咲の傘だったんだね。ほら。

（傘を渡す。）

美咲: ありがとう、隆。久しぶりだね、何年ぶりかな？

隆: そうだなぁ、10年以上経ってるんじゃないか？中学卒業以来かな。

美咲: そんなに経ってるんだ。時が経つのは早いね。

隆: 本当だよ。昔話でもしながら歩かないか？

美咲: うん、そうしよう。雨も降ってるし、この傘で一緒に帰ろう。

（隆と美咲は傘を共有しながら駅の外へ出る。）

美咲: 隆は今、何の仕事をしてるの？

隆: 俺はIT企業で働いてるんだ。毎日忙しくて大変だけど、やりがいはあるよ。美咲は？

美咲: 私は広告代理店でデザイナーをしてるの。クリエイティブな仕事だから楽しいけど、締め切りに追われる日々だよ。

隆: そうなんだ。美咲らしいな。昔から絵が上手だったもんな。

美咲: 隆も昔から頭が良かったもんね。やっぱりIT企業に行くんだって思ってたよ。

隆: はは、そう言ってくれると嬉しいよ。ところで、美咲はどうしてこの駅にいたの？

美咲: 実は、今日この近くで打ち合わせがあってね。終わったのが遅くなっちゃったから、ここから電車に乗ろうと思ったの。

隆: そうだったんだ。偶然ってすごいね。

美咲: うん、本当に。こんな風に再会するなんて思わなかったよ。

隆: 俺もだよ。でも、こうして会えたのは嬉しいな。

美咲: 私も。ねえ、このまま少し話さない？近くにカフェがあったはずだから、そこで一休みしようよ。

隆: いいね。ちょうど暖かい飲み物が飲みたかったんだ。行こうか。

（隆と美咲は、傘を共有しながらカフェに向かう。）

第三章：再会の夜

（カフェに到着し、隆と美咲は席に座る。）

店員: いらっしゃいませ。ご注文はお決まりですか？

隆: はい、ホットコーヒーをお願いします。

美咲: 私はカモミールティーをお願いします。

店員: 承知しました。少々お待ちください。

（店員が去る。）

隆: ここ、落ち着く雰囲気だね。

美咲: そうだね。たまに来るんだ。仕事の合間に一息つきたいときとか。

隆: 美咲らしいな。クリエイティブな仕事だから、こういう場所が合ってるんだろうね。

美咲: そうかもね。でも、隆もここでリラックスできるなら嬉しいよ。

隆: ありがとう。さて、昔話の続きでもしようか？

美咲: そうだね。中学時代のこと、いろいろ思い出すなぁ。あの頃は毎日一緒に遊んでたよね。

隆: 本当だよな。放課後になると、いつも一緒に公園に行ってたっけ。特に、あの大きな滑り台が好きだったな。

美咲: そうそう！あの滑り台、今でも覚えてるよ。毎回誰が一番速く滑り降りるか競ってたもんね。

隆: ああ、懐かしいな。そういえば、美咲はずっと絵を描いてたよな。今でも続けてるんだね。

美咲: うん、絵を描くのが好きで、それが仕事に繋がった感じかな。でも、隆も変わらないね。昔から真面目で、何事にも一生懸命だった。

隆: ありがとう。そう言われると、頑張ってきて良かったなって思えるよ。

（店員が注文を持ってくる。）

店員: お待たせしました。ホットコーヒーとカモミールティーです。

美咲: ありがとうございます。

隆: ありがとうございます。

（飲み物を手に取る。）

美咲: それにしても、本当に偶然だよね。私の傘を見つけてくれたなんて。

隆: いや、まさか美咲の傘だとは思わなかったよ。でも、こうして再会できたのは運命かもな。

美咲: そうかもしれないね。ところで、隆は最近どうしてるの？仕事の話も聞きたいな。

隆: 最近はプロジェクトが多くて、忙しい日々が続いてるよ。でも、新しい技術を学べるから楽しいよ。

美咲: それはいいね。私も新しいデザインに挑戦するのが楽しい。でも、締め切りに追われるのは大変だけどね。

隆: わかるよ。どの仕事も大変だけど、やりがいがあるから続けられるんだよな。

美咲: そうだね。お互いに頑張ってるんだね。あ、そうだ。今度、一緒に昔の友達とも会おうよ。みんな喜ぶと思うよ。

隆: それはいい考えだな。久しぶりにみんなで集まったら、きっと楽しいだろうな。

美咲: うん。連絡してみるね。みんな忙しいかもしれないけど、時間を合わせられたらいいな。

隆: そうだな。楽しみだな。あの頃の仲間たちとまた話せるなんて、ワクワクするよ。

美咲: 私も。じゃあ、詳細は後で連絡するね。隆のスケジュールも教えてね。

隆: 分かった。仕事の予定を見て連絡するよ。

美咲: ありがとう。それにしても、今日は本当に偶然の再会で驚いたけど、嬉しい再会だったね。

隆: そうだな。美咲とこうして話せるなんて、本当に幸運だよ。

美咲: これからも、お互いに頑張ろうね。そして、もっとたくさん話そう。

隆: もちろんだよ。美咲、これからもよろしくな。

美咲: こちらこそ、よろしくね。

（隆と美咲は、温かい飲み物を飲みながら、さらに昔話に花を咲かせる。夜は更けていくが、二人の話は尽きない。）

第四章: 新たな日々

（数週間後、カフェで再び会う隆と美咲）

隆: 美咲、お待たせ。仕事が長引いちゃって。

美咲: いいよ、大丈夫。私も少し早く来て本読んでたから。

隆: 何読んでたの？

美咲: デザインに関する本。新しいプロジェクトに役立ちそうだから。

隆: さすがだね。美咲はいつも勉強熱心だ。

美咲: ありがとう、隆も忙しそうだね。最近どう？

隆: まあね、新しいプロジェクトが始まってバタバタしてるけど、やりがいはあるよ。

美咲: それは良かった。やりがいがあるのは大切だよね。

隆: そうだな。そういえば、先週の同窓会、楽しかったね。

美咲: うん、本当に楽しかった！みんな元気そうで安心したよ。

隆: 久しぶりにみんなと話せて、あの頃の思い出が一気に蘇ったよ。美咲が企画してくれて本当に感謝してる。

美咲: どういたしまして。みんなの笑顔が見れて良かったよ。特に、みんなが隆の仕事の話を興味津々で聞いてたのが印象的だった。

隆: はは、ちょっと照れくさかったけどね。でも、みんなの応援が力になるよ。

美咲: そうだね。ところで、今度の週末はどうするの？何か予定ある？

隆: 実は特に予定はないんだ。美咲は？

美咲: 私も特にないよ。もしよかったら、どこか一緒に行かない？

隆: いいね。どこか行きたい場所ある？

美咲: そうだなぁ…最近、郊外の自然公園に行ってリフレッシュするのもいいかなって思ってるんだけど。

隆: それいいね。最近ずっと都会の中で忙しくしてたから、自然の中でのんびりするのも良さそうだ。

美咲: じゃあ、決まりね。土曜日にでも行こうか。

隆: 了解。楽しみだな。

（週末、郊外の自然公園）

隆: 美咲、ここすごく綺麗だね。空気も美味しいし、リフレッシュできる。

美咲: うん、自然の中にいると心が安らぐよね。来て良かった。

隆: 本当だよ。ありがとう、美咲。最近のストレスが一気に吹き飛んだ気がする。

美咲: よかった。それにしても、最近お互いに忙しいけど、こうやって一緒に過ごせる時間があるのは嬉しいね。

隆: うん、そうだね。美咲と過ごす時間は本当に貴重だよ。仕事の話だけじゃなくて、こうしてリラックスした話もできるのがいい。

美咲: 私も同じ気持ちだよ、隆。ねえ、少し歩いてみようか？

隆: いいね、行こう。

（自然の中を歩きながら）

美咲: 隆、最近何か新しいことに挑戦してる？

隆: 実は、趣味でプログラミングを始めたんだ。仕事とはまた違った楽しさがあって、すごく面白いよ。

美咲: それは素敵だね。私は最近、料理を始めたの。新しいレシピに挑戦するのが楽しくて。

隆: 料理かぁ。美咲の作る料理、きっと美味しいんだろうな。

美咲: ありがとう。今度、隆にも食べてもらいたいな。

隆: 本当？それは楽しみだな。美咲の手料理なんて、贅沢だよ。

美咲: じゃあ、今度の週末にでもうちに来る？一緒にご飯食べようよ。

隆: それは嬉しいな。是非、行かせてもらうよ。

（公園内のベンチに座りながら）

美咲: 隆、私たちが再会してから、すごく充実した日々が続いてる気がするんだ。

隆: 俺も同じだよ、美咲。再会してから、毎日が楽しいし、仕事も前より頑張れる気がする。

美咲: 隆がいるから、私も頑張れるんだと思う。これからも、お互いに支え合っていこうね。

隆: もちろんだよ、美咲。俺たちの未来は、きっと明るいものになるよ。

美咲: そう信じてる。ありがとう、隆。

第五章: 未来への約束

（美咲の家で、隆が美咲の手料理を楽しむ）

隆: 美咲、この料理、本当に美味しいよ！プロみたいだね。

美咲: ありがとう、隆。頑張って作った甲斐があったよ。気に入ってもらえて嬉しい。

隆: 大満足だよ。次は何を作るのか楽しみだな。

美咲: ふふ、次はもっと腕を上げておくね。でも、今日はたくさん話したいことがあるんだ。

隆: そうだね。最近いろいろ忙しかったけど、今日はゆっくり話せるね。

美咲: まずは、お互いの夢や目標について話さない？

隆: いいね。美咲の夢、聞かせてよ。

美咲: 私はね、将来、自分のデザインスタジオを持ちたいと思ってるんだ。自由に創作できる場所が欲しくて。

隆: 素晴らしい夢だね。美咲ならきっと成功するよ。今までの努力を見てきたから、自信を持って言える。

美咲: ありがとう、隆。そう言ってくれると心強いよ。隆の夢は？

隆: 俺の夢は、今の仕事を通じて多くの人に役立つ技術を提供することかな。そして、いつか自分の会社を立ち上げて、新しい技術を世に送り出したい。

美咲: それも素敵な夢だね。隆なら絶対に叶えられると思う。

隆: ありがとう、美咲。お互いに応援し合って、夢を実現しよう。

美咲: そうだね、頑張ろうね。

（少しの沈黙の後）

隆: 美咲、実はもう一つ話したいことがあるんだ。

美咲: 何？

隆: 美咲と再会してから、毎日が本当に楽しくて、仕事もプライベートも充実してるんだ。でも、もっと一緒に過ごしたいって思うようになってきて…。

美咲: 隆…。

隆: 美咲、これからもずっと一緒にいたい。お互いに支え合って、喜びも悲しみも共有していきたいんだ。だから、美咲、僕と結婚してくれないか？

美咲: 隆…私も、同じ気持ちだったよ。再会してから、隆と過ごす時間が本当に幸せで、これからもずっと一緒にいたいって思ってた。だから、喜んで。

隆: ありがとう、美咲。これからもずっと、よろしくね。

美咲: こちらこそ、よろしくね。

（その後、二人は結婚に向けて準備を進める日々が続く。）

（ある日、結婚式の準備を進める二人）

隆: 美咲、この会場、素敵だね。ここで結婚式を挙げるなんて夢みたいだ。

美咲: うん、私もこの場所が気に入ったよ。家族や友人たちも喜んでくれると思う。

隆: そうだね。みんなに祝福してもらえるのが楽しみだな。

美咲: 私たちの未来、これからもお互いに支え合っていこうね。

隆: もちろんだよ。美咲がいてくれるから、どんな困難も乗り越えられる。

美咲: 隆、ありがとう。私も隆がいてくれるから、どんなことも頑張れるよ。

隆: これからもずっと一緒に、幸せな日々を過ごそう。

美咲: うん、一緒に歩んでいこう。

（結婚式当日、家族や友人たちが集まる中）

司会者: それでは、新郎新婦の登場です！

（隆と美咲が手を取り合って入場する）

友人たち: おめでとう！

隆: みんな、今日はありがとう。美咲と一緒にいることができて、本当に幸せです。

美咲: 私も、今日この日を迎えられて、とても幸せです。これからも隆と一緒に、幸せな家庭を築いていきたいと思います。

（誓いの言葉）

司祭: 隆さん、美咲さん、お互いを愛し、支え合い、共に歩むことを誓いますか？

隆: 誓います。

美咲: 誓います。

司祭: それでは、誓いのキスを。

（隆と美咲がキスを交わす。会場から大きな拍手が沸き起こる。）

友人たち: おめでとう！

隆: 美咲、これからもずっと一緒に、幸せな未来を築こう。

美咲: うん、ずっと一緒にね。

（結婚式が終わり、新しい生活が始まる）

隆: 美咲、今日から新しいスタートだね。これからもお互いに支え合っていこう。

美咲: そうだね。隆と一緒なら、どんなことでも乗り越えられる気がするよ。

隆: ありがとう、美咲。これからもよろしくね。

美咲: こちらこそ、よろしくね。

（その後も二人はお互いを支え合いながら、幸せな日々を送る。隆と美咲の未来は、明るく輝いている。）