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忘れてゆく… (医師の部屋)


今朝、長編の夢を見た(見たことを覚えている)。
場面ごとの断片はphotographic memoryのように記憶しているのだが、それらの間の時間関係(どれが先だったか)とか、どういうつながりがあったのか(ロジックというか流れというか)がわからない。
ひとつひとつの場面の記憶ごとに別個に想起するしかなく、そのため、時間がたてばたつほど場面場面が思い出せなくなっていく。

そういう、夢記憶がうやむやになっていくプロセスを経験した。

もったいない! 長編の、なかなかイミシンな夢だったのに、ちょっとしか覚えていないうえに、どんどん思い出せなくなっていく……
と、思いつつ、
思い出せなくなってゆくプロセスを経験できるのは、それはそれでおもしろいかもしれない、
とも思った。
 
というか、そういうことを思うことで、夢はますます思い出せなくなる。
「思った」というのは言語化しているということで、言語化は、夢を思い出せなくなる原因のひとつだから。

……ああ……忘れてゆく……
まだ寝床で目をつぶったままの状態で、色があせてもやがかかってゆく夢の場面を惜しんでいた。


ーー 最後にくっきりと覚えていた場面 ーー

たしか部活のOBの誰か(A先輩とK先輩を足して2で割ったような感じ)が、医者だった。その人が、自分のではない病院の部長とかそういうレベルの医師の部屋にいて(私もそこにいた。ほかに数人いた)、どうやら私はその先輩の診断と治療を別の場所で受けていたのにたまたまその病院でも診てもらってしまい、別の医者からもらった薬をのんでいることを言わなかったらしい。そこへ、その薬を処方してくれた先輩の医師が来てしまった、という構図だ。

彼は、その病院の医師のふりをして、部屋から管理部に連絡をした。なぜか英語。外国人の名前を言っている。さいしょは通信係の女性がふつうに受け答えをしていたが(それが部屋のほかの人にも聞こえている)、そのうち先輩は、
「下田、退出します」(そこだけ日本語)とかウソの名前を言って退出記録を残そうとする。
たしか下田というのはその病院の医師で、先輩が対立していたかなにか、関係のある人物で、その人に影響が及ぶのはかまわないということだったのかもしれない。

その場にいた人はみんな「やめたほうがいいよ」と言っているか少なくとも思っていたが、やっぱりすぐにバレた。
「あなたは◯◯さんですね」と指摘されてしまった。
先輩は悪びれず、「なぜわかった?」などと言っている。
その部屋にカメラが設置されてるのだ、と通信係の女性が言う。部屋の中は管理されていたため全部お見通しだった……
ーー

という場面が、夢全体の20〜30分の1くらいだったか。
その20〜30倍はある長編の夢だった。
他の場面も断片的に映像として(写真かビデオのように)いくつか覚えているのだが、言葉にするのがかなり面倒くさい。

相互のつながりがわからないため、全体のストーリーにならなくて、おもしろみが減ってしまい、復元しようというモチベーションが下がるようだ。


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