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【カジュアルEDH】《忠実な友、ドッグミート》

かわいらしいわんちゃんが墓地から装備品を持ってきてくれる、仲間たちを装備品で強化して少しずつ対戦相手のライフを削って勝利する、そんな楽しいデッキを夢見て作ったこの統率者デッキ。

実際に出来上がったのは、4ターン目からオーラを纏いあらゆる武器を振り回しながら血眼でプレイヤーへ突進していくサイボーグ犬(被覆・警戒・絆魂・トランプル・二段攻撃・破壊不能)のデッキでした。毎度魔王戦になっている気がします。どうしてこんなことになってしまったのか。

そのワンコ、凶暴につき。今回はそんなお茶目なワンコの生態に迫っていきましょう。


パッケージの顔版でもカード化してくれ…

【ジェネラル】

Dogmeat, Ever Loyal / 忠実な友、ドッグミート (赤)(緑)(白)
伝説のクリーチャー — 犬(Dog)
これが戦場に出たとき、カード5枚を切削し、その後、あなたの墓地にありオーラ(Aura)や装備品(Equipment)であるカード1枚をあなたの手札に戻す。
あなたがコントロールしていてオーラや装備品がついているクリーチャー1体が攻撃するたび、ジャンク(Junk)・トークン1つを生成する。(それは「(T),このアーティファクトを生け贄に捧げる:あなたのライブラリーの一番上にあるカード1枚を追放する。このターン、そのカードをプレイしてもよい。起動はソーサリーとしてのみ行う。」を持つアーティファクトである。)
3/3

Falloutコラボの統率者デッキ「たくましき生存者たち」にてメイン統率者として収録されたカード。Falloutの顔として、プレイヤーにもFallout本編開発陣にも愛されているドッグミートのカードデザインはかなりのこだわりをもって作られたようです。使ってみると3色の色縛り以外に難しい要素はなく、序盤から終盤までリソースを回復しながらメイン火力としても活躍してくれる、個人的にはゲーム内での活躍を見事に再現してくれている良デザインなカードだと思っています。(特にFO4では不死属性なおかげで雑に連れまわせますよね!)

このデッキはクリーチャー枚数が少ないため、3ターン目にドッグミートをキャストし、基本的に以降は装備品をドッグミートへ集めていくことになります。ドッグミートのETB自体はかなり地味で、大抵の場合は最短着地を許してもらえます。(他に警戒すべき強ジェネラルがいるからなおさら。)EDHは個人的にはジェネラルが活躍してナンボですから、1ゲーム1回は最低限活躍してくれるジェネラルとして使っていて楽しい存在です。

生成してくれるジャンクトークンはソーサリータイミングのみの起動となり、呪文を唱えられるのは追放したターンのみなので注意が必要ですが、6マナ以上浮いている場面であれば大抵の呪文はキャストできるので雑に使えます。手札が寂しくなる終盤には地味にありがたいギミックです。ジャンクトークンは攻撃しているオーラ・装備品が付いているクリーチャーの数だけ生成されることに注意。また、ドローが行えるならそちらの方が優先されることにも留意したいですね。

【デッキリスト】

【採用カード解説】

■土地カード

ナヤカラーのデッキなら大体選ぶであろう定番カードが入っていますので、あえて選んで採用しているカードのみ解説します。

《優雅な談話室/Elegant Parlor》
《草萌ゆる玄関/Lush Portico》
諜報ランド2種類です。
このデッキ、実は半分墓地ソースなので諜報のギミックはあると便利です。ドッグミートの着地前にデッキトップから墓地へ装備品・オーラを落としておき、ドッグミートの効果で墓地から回収する動きが可能です。また、後述するオーラやソーサリーの中に墓地から装備品・オーラを釣ってくるものがあるので、コストの重いものは手札で腐る前に墓地に落としたいのです。

《ヘリオッドの高潔の聖堂/Hall of Heliod's Generosity》
色マナは出せませんが、ドッグミートETBやエンチャントした生物が破壊されて墓地に落ちてしまったオーラをサルベージできる能力を持った土地です。
地味に値段がついていてますが、あってよかった便利カードです。

《ウルザの物語/Urza's Saga》
言わずと知れた最強カードですが、このデッキにおいてはいずれの効果も強く使えます。
2章のトークンクリーチャー生成はアーティファクトを横並びさせるこのデッキとはかみ合っていますし、3章はマナファクトから1マナ装備品まで状況に応じて必要なカードが持ってこれます。

■クリーチャー

《アヴァシンの巡礼者/Avacyn's Pilgrim》
《有能な執事、コズワース/Codsworth, Handy Helper》
マナクリです。そもそも採用できる枠が少ないのと、白マナ以外のバリューが低いため、純粋なマナクリはアヴァシンのみの採用です。
コズワースは装備品やオーラをプレイするときのみに支払える白2マナを出せるという限定的な効果で少々使いずらいですが、もう一つのタップ効果で戦場の装備品・オーラカード1枚をクリーチャーへつけることができるので、後半も腐りずらいです。ドッグミートへ護法2を付与してくれるのも地味に優秀。

《西の樹の木霊/Kodama of the West Tree》
装備品に頼らずとも全軍にトランプルが付き、装備品・オーラがついているクリーチャーがプレイヤーへダメージを通すとデッキから基本土地を直接戦場へ出せるため、マナの伸び方が明らかに変わります。基本的に攻撃クリーチャーは改善されているため、デッキとの相性は抜群です。

《石鍛冶の神秘家/Stoneforge Mystic》
装備品デッキにおいて積まない理由のない説明不要な「コー」。最短で出す場合は大抵《カルドラの完成体》か《殴打頭蓋》の生体兵器を、後半に使用する場合は状況に応じてほしい効果を持った装備をサーチします。あまりにも有名なカードなので、対戦相手には嫌な顔をされます。

《ヘリオッドの巡礼者/Heliod's Pilgrim》
石鍛冶より1マナ重く踏み倒し能力もありませんが、オーラをデッキからサーチできるクリーチャーです。スタッツも石鍛冶と変わらないため純粋な下位互換のように思えますが、オーラを持ってこれる軽量カードは貴重なので採用しています。そして何より安い。

《ちらつき鬼火/Flickerwisp》
ドッグミートやその他のサーチクリーチャーの効果を使いまわすために採用しています。メインデッキからサーチが引けずとも最低限ドッグミートをブリンクできますし、対戦相手のコントロールする置物のカウンターをどかしたり状態をリセットしたりできるので活躍できる場面は意外に多いです。
ただ後述するもう一匹の犬が強すぎて、今後クリーチャーを追加する際にはこのカードと入れ替えてしまうかもしれません。

《溌剌の牧羊犬、フィリア/Phelia, Exuberant Shepherd》
ちらつき鬼火の2枚目。というよりこのカードは後から足したのですが、このカードの方が体感値強いです。1コスト軽いうえに瞬速持ちで除去されづらく、攻撃するたびに何度でもブリンクできる。さらに自信をパンプしていく能力持ちといろいろ盛りすぎです。
理想としては
2ターン目に直前プレイヤーの終了フェイズで瞬速で着地→自身の3ターン目メインでドッグミート着地→フィリア走り出しでドッグミートをブリンク→ドッグミートETB+フィリア自身に+1/+1カウンター付与この繰り返しにより、毎ターンドッグミートのETBが使えるようになります。
また、フィリアに装備やオーラを装備していればドッグミートの攻撃時誘発が反応してジャンクが生成できてお得です。
部族が犬なのでこのデッキにおいて唯一祖先の道が活きるという謎シナジーもあります。

《純鋼の聖騎士/Puresteel Paladin》
当デッキにおいて大変貴重なドローソース兼装備コストを0にしてくれる必須カード。(大体の装備能力は2か3マナで、順当に支払うとワンコを育てる速度が遅くなります。)
可能な限り盤面に維持したいので、被服や呪禁がつけられる装備品は優先的にこれに装備しています。
FOコラボでパワーアーマーのイラストで収録されたときは本当にうれしかった。フレーバーテキストも超クールです。

《マラメトの模範、クチル/Kutzil, Malamet Exemplar》
撤廃者ほどの制圧力はありませんが、自分ターン中の打消しを使えなくするロック効果は安心感があります。また、パワーに+修正をつけてプレイヤーへダメージを通す行為はこのデッキにおけるメインの動きであり、それにドローを加えてくれる効果は非常に噛み合っています。

《ケージ・ファイター、ケイト/Cait, Cage Brawler》
攻撃時に対戦相手一人とお互いにルーティングができ、自分ターン中は破壊不能なので硬い盤面にも臆せず突進できるのが魅力です。ルーティングの相手選択は政治の材料になりますし、自分の手札も整理できてお得。
また相手が捨てたカードのコスト以上を自身が捨てればパンプアップできる効果がおまけでついています。このデッキでは装備品・オーラを墓地から回収したり、墓地から一気に大量展開したりといった動きが多いので、高コストのカードは積極的に捨ててしまっても問題ありません。とはいえおまけ程度で考えておいたほうがよいでしょう。

《ブラザーフッド・アウトキャスト/Brotherhood Outcast》
ETBで墓地にある3マナ以下の装備品・オーラを戦場に直接戻すか、クリーチャー一体に1度だけ有効なダメージ軽減・破壊不能を付与する効果どちらかを選択できます。
装備品・オーラを戻す効果が有用なのはもちろんのこと、クリーチャーへの保護は自軍でなくとも可能なため、自分には刺さっていないが他のプレイヤーを牽制してくれている相手のメタクリを守ってあげるということも可能。

《新ベナリアの光、ダニサ/Danitha, New Benalia's Light》
シンボル2色とはいえ3マナで警戒、トランプル、絆魂をもつ2/2生物というだけで十分強い。加えて各ターン1度だけ墓地から装備品・オーラを唱えられる効果が非常にありがたい。あえて1マナの装備品はドッグミートの回収効果から外しておき、次ターンに墓地から直接唱えるなどのといった使い方をよくやります。

《ギャラクシー・ニュースのDJ、スリードッグ/Three Dog, Galaxy News DJ》
真実の伝道師、ウェイストランドの誇る放送局ギャラクシー・ニュース・ラジオのDJ、善人プレイをしていれば俺たちを気持ちよく褒めてくれるスリードッグ。カードのフレーバーテキストは個人的に一番のお気に入りです。
彼の効果は彼についているオーラの増殖ですが、あまり横展開を得意としないデッキなので使う場面はあまりありません。彼を積んでいるのは単純に愛です。
「走り続けろ。お前は間違ってない」

《放浪の騎士、バーラン/Balan, Wandering Knight》
かわいい。
装備品デッキといえばでおなじみの猫騎士。先制攻撃、二段攻撃、2マナ起動で装備品集約のどれもが優秀。デッキの中では比較的コストが重い方なので、ちんたら唱えている間に負けるよりはドッグミートに装備品を集めることが優先されることも多々あります。

《復讐者、キャス/Cass, Hand of Vengeance》
個人的にかなり強いと思っているカードです。
こいつが盤面にいて装備品・オーラがついている限り、自軍の装備品・オーラがついているクリーチャーはすべて不死を得ます。さらに復活時にもともとついていた装備品・オーラがノーコストで付け直せるというおまけつき。
通常構築では破壊される前提の効果が活かしずらいのかもしれませんが、EDHにおいては追放以外の全除去が脅威でなくなるとんでもカードです。立てる際は最優先保護対象として最低限被服か呪禁はつけましょう。
また、4/3スタッツ警戒持ちというアタッカーとしても有用なスペックです。

《ソフィア・ダゲール司令官/Commander Sofia Daguerre》
瞬速持ちで伝説のパーマネントを1つ破壊できる除去カードです。相手のジェネラルはもちろんのこと、伝説であればアーティファクトだろうと土地だろうと指輪所持者であろうと破壊対象です。このデッキでの除去カードは貴重なため、お手々に大切に握っておきましょう。

《戦闘の神、ハルヴァール/Halvar, God of Battle》/《領界の剣/Sword of the Realms》
クリーチャーと装備品の合わさった両面カードです。クリーチャーで使用する場面はあまりない印象。
クリーチャー面は2段攻撃に加え、各戦闘開始時の装備付け替え効果が欲しいときに使います。これで破壊不能や身代わり効果を与えてブロックしたり、除去を予防したりすることができます。
装備品面は+2/0修正と警戒を与え、装備者が死亡する際に手札へ戻してくれます。単純に除去への対策として装備したり、ETBの使いまわしのためにつけておいたりと便利です。珍しく装備コストに白色を要求する点にご注意。

■オーラ

《繁茂/Wild Growth》
《肥沃な大地/Fertile Ground》
土地エンチャントです。緑マナに困ることがちょくちょくあるので2枚採用です。

《怨恨/Rancor》
緑1マナで+2/0修正とトランプル付与ができる脳筋スペックに加え、戦場から墓地に行く代わりに手札に戻ってくるという執念深さ。装備クリーチャーが除去されても手札が減らず、再度装備するのもコストがかからずと良いところ満載です。
…ところで、なぜカードイラストはババァ三連星なのでしょうね…?
?「おやおや誰かと思えば!お前たち!またカモがやってきたよ!」

《きらきらするすべて/All That Glitters》
自分のコントロールするアーティファクト、エンチャント1つにつき+1/1修正が得られるオーラです。マナファクトもカウントされるので使う頃には余裕で+5/5以上は修正が入ったりします。
イラストのレイダーがかわいいですよね。やってることは暴力そのものですけども。

《十分な休息/Well Rested》
各ターンに一度エンチャントされたクリーチャーがアンタップすると+1/+1カウンター2個が置かれ、2点ライフ回復と1ドローがもらえます。基本的にはマナクリに対してエンチャントし、次ターンの初めにアドを得るカードになっています。

《後天性突然変異/Acquired Mutation》
エンチャントしたクリーチャーが+2/+2の修整を受け使嗾状態になるため攻撃されたくない、あるいはさっさとどいてほしい相手クリーチャーに対してエンチャントすることが多いです。
カードイラストの通り、相手クリーチャーが突然プレイヤーからのコントロールを外れ他プレイヤーに猪突猛進していく様は愉快の一言。さあ〇し合え!

《蛇の陰影/Snake Umbra》
英語名がなかなかクールな陰影サイクル。
エンチャントしたクリーチャーは+1/+1修正され、破壊耐性を1回分得ます。また、プレイヤーへダメージを通すとドローがもらえるためやはり殴りましょう。殴ることでしかアドは得られないのです。

《ストロングバック/Strong Back》
Falloutの必須パークがカード化されました。ゲームでも強いパークですが、カード化されてもその強さは健在のようです。
エンチャントされたクリーチャーを対象とした装備能力の起動とオーラ呪文を唱えるコストが3マナ軽減されます。世間に発表された時は(強くね…?)という感想でしたが、使ってみると想像以上の爆発力でした。
特にありがたいのが装備能力コストの軽減。3軽減は大抵の低コスト装備品にとっては無料装備と同義であり、瞬く間にエンチャントされたクリーチャーの装備が山盛りになります。ついている装備品・オーラの数分+2/+2修整の効果によってスタッツは膨れ上がり、あっという間にエルドラージ顔負けの巨大生物が完成します。
可能な限りエンチャントしたターン中に動き出したいため、装備品を戦場にあらかじめ並べておくなどの仕込みは必要になります。

《熊の陰影/Bear Umbra》
陰影サイクルその2。
蛇より1コスト重いものの、修正値は+2/+2と上がっていて攻撃時に土地をすべて起こすという暴挙を行います。メイン2は戦闘フェーズのない実質的なエクストラターンになり、ジャンク起動などでさらなるアドが稼げます。
また、後述する《グリムリーパーズスプリント/Grim Reaper's Sprint》との相性は抜群です。陰鬱に頼らずとも土地が全部起き上がっていますからね。

《古き者のまとい身/Mantle of the Ancients》
ETBで自分の墓地にある好きな枚数の装備品とオーラをエンチャントしたクリーチャーへつけた状態で戦場へ戻す強力な呪文。5マナで白の2シンボルと重めですが、マナコスト以上のバリューをたたき出します。
墓地にある装備品やオーラであれば、どれだけコストが重かろうとすべてクリーチャーについた状態で踏み倒すので、一撃で魔王の完成です。
ドッグミートのETDやその他クリーチャーのルーティング効果により墓地の質を上げていき、一気に強力な生物を戦場に爆誕させましょう。

《グリムリーパーズスプリント/Grim Reaper's Sprint》
出たときに自軍をすべてアンタップし、メインフェイズ中であれば追加の戦闘フェイズを生み出す赤のオーラ。前述した《熊の陰影》と合わせると疑似エクストラターンとなり、ETBで戦場のマナクリも起き上がるためさらなる展開が可能になります。
エンチャントしたクリーチャーには速攻が付くため召喚酔いしているクリーチャーも攻撃に参加できるようになります。勝負を決めるここぞというときに使いましょう。

《エルドラージの徴兵/Eldrazi Conscription》
無色8マナと激重ですが、それに見合った修正値の大きさとトランプル、滅殺2付与が魅力です。基本的に手打ちするものではなく、前述した墓地から踏み倒す系呪文から発射したいので、手札に来た場合は早々に捨ててしまいましょう。

■装備品

《バジリスクの首輪/Basilisk Collar》
装備者に接死と絆魂を付与する1マナ装備品です。
特に絆魂の能力がデカ物で殴るこのデッキにおいて非常に頼もしく、後半になるにつれて平気で毎ターン10点20点と回復してくれます。
接死はおまけ程度ですが、たまに小型につけてチャンプブロック要因にしています。

《巨像の鎚/Colossus Hammer》
デカァァァァァいッ説明不要!!1コスト!!!+10/+10修正!!!コロッサス・ハンマーだ!!!
 
装備コストは重いので、踏み倒せるタイミングで使用しましょう。盤面のアーティファクトの枚数を増やす用途でたまにポン置きします。

《失われた十手/Lost Jitte》
あの伝説の「Japanese F〇cking Weapon」が1コスト軽くなって帰ってきました(なぜ)。装備コストも1コストと軽く取り回し最高。その割にできることが多く、本家の《梅澤の十手》とも能力の差別化があり面白いカードです。効果は以下↓
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装備しているクリーチャーが戦闘ダメージを与えるたび、失われた十手の上に蓄積カウンター1個を置く。
失われた十手の上から蓄積カウンター1個を取り除く:以下から1つを選ぶ。
・土地1つを対象とする。それをアンタップする。
・クリーチャー1体を対象とする。このターン、それではブロックできない。
・装備しているクリーチャーの上に+1/+1カウンター1個を置く。
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一度の攻撃で得られるカウンターは1つになっていますが、選べる効果がどれもおしゃれです。
特に一つ目の土地アンタップについては範囲の指定がないので、相手の土地に触れます。EDHにおいては政治の道具として、「土地起こしてやるから打消し撃ってくれ!」のような使い方もできます。
二つ目のブロック不可は安全に相手プレイヤーへ攻撃したいときに使えますし、三つ目の+1/+1カウンターは困ったらとりあえず使える能力です。

《創意工夫の傑作/Masterwork of Ingenuity》
1マナで戦場にあるいずれかの装備品のコピーになれるカードです。あらゆる装備品の2枚目となれる最強カードです。2本のハンマーを咥えたお犬様を作り出しましょう。
場に強い装備品がある状態でウルザの3章効果によって持ってくるなんてコンボもやってみたいですね。

《ピップボーイ3000/Pip-Boy 3000》
発表時に少し話題になっていたカードです。ゲームではおなじみの万能端末ですね。
装備クリーチャーの攻撃時に以下の中から1つを選んで使用します。
・インベントリ整理 ― カード1枚を引く。その後、カード1枚を捨てる。
・パーク獲得 ― そのクリーチャーの上に+1/+1カウンター1個を置く。
・マップ確認 ― 土地最大2つを対象とする。それらをアンタップする。
それぞれはシンプルな効果ですが、シンプル故に着実なアドを生み出します。いずれの効果も腐る場面はありませんが、大抵の場面では土地のアンタップを使用すると思います。
ちなみにこれは設定の話ですが、ピップボーイは人体と神経接続しているため一度つけると二度と外すことができません。そのためドッグミートが装備しているピップボーイはおそらくどこかのVault居住者の腕を引きちぎって持ってきています。バウ。

《影槍/Shadowspear》
+1/+1の修正とトランプル、絆魂を付与する伝説の槍です。
上記の効果はもちろん有用ですが、わずか1マナで対象を取らずに相手パーマネントの体制を剥がしてしまう効果がこのカードの真価です。起動能力はこのカードが装備されていなくても使用できるので、1マナ浮くように置いておいて相手の全体除去にスタックして一方的なアド損を防ぐなど工夫しましょう。

《頭蓋骨絞め/Skullclamp》
装備クリーチャーが死亡すると2ドローできる1マナ装備品です。
基本は除去が予想される場面で適当な生物に装備したり、後半持て余した《アヴァシンの巡礼者》や《ちらつき鬼火》に装備してドローに変換したりという役割です。

《パワーフィスト/Power Fist》
みんな大好き、鉄の拳です。パワーフィストで殴ればクレーターが残る!!
装備クリーチャーへトランプルを付与し、対戦相手に戦闘ダメージを与えた分だけの+1/+1カウンターを生み出します。この装備を付けたクリーチャーを1度でも素通ししてしまうと、ターンを経るごとにどんどんと手に負えない大きさのスタッツになっていきます。殴ったら次はもっと強く殴る。その次はもっともっと強く殴る!勝つために必要なのはそれだけなのです。

《稲妻のすね当て/Lightning Greaves》
《速足のブーツ/Swiftfoot Boots》
低コストで速攻とアンタッチャブルを付与する定番の装備です。両方採用するのはどうなのかと長らく考えましたが、速攻が欲しい場面がそこそこあったので2枚採用です。

《シルバー・シュラウドの衣装/Silver Shroud Costume》
瞬速を持ちクリーチャーについた状態で着地する2マナの装備品です。装備されたターンはクリーチャーに被服が付与されてピン除去への耐性が得られ、さらにブロック不可になります。育っているドッグミートを守る用途の他に、攻撃時に装備することで相手のチャンプブロックを無効化することもできます。

《梅澤の十手/Umezawa's Jitte》
言わずと知れた最強装備品、通称「Japanese F〇cking Weapon」。
こんなにシンプルな見た目をしておきながら、長いテキストの中にとんでもないことが色々書いてあります。装備された状態で1度でも攻撃ができれば3つの効果の中から1つ使う行為2回行えます。しかも装備されたクリーチャーが破壊されてしまった場合でも、カウンターが乗っているのは《梅澤の十手》自身の上なので、場に残って効果を使用できます。さらに悪質なことに、このカードが除去の対象になったとしてもスタックでカウンターを使用して最低限ライフの回復はできるという執念深さ。
まさに装備品界のグッドスタッフ。
高額ですが、手に入れれば戦略の幅がぐっと広がるカードです。

《戦前の正装/Pre-War Formalwear》
白含む3マナで、墓地の3マナ以下のクリーチャーに装備した状態で戦場に出てくるリアニメイト付き装備。このカードを手札に握れているのであれば、ドッグミートへ除去を打たれた場合でも次ターンに蘇生しつつETBを再利用できます。
装備クリーチャーへ+2/+2の修正と警戒を与える効果もかなり活躍するので、かなり気に入っている装備品の一つです。

《火と氷の剣/Sword of Fire and Ice》
プロテクション(赤)とプロテクション(青)がつく3マナの装備品です。育ち切っていないアタッカーを赤の全体ダメージから守ったり、青のバウンス効果から守ったりと防御範囲は広いです。

《殴打頭蓋/Batterskull》
《カルドラの完成体/Kaldra Compleat》
生体兵器ブラザーズ。石鍛冶で持ってきたい連中です。踏み倒せるのであれば、序盤はカルドラ、中盤から後半は殴打頭蓋が強いかなという印象です。(状況によりけりなのは言わずもがな)
特にカルドラは能力をモリモリにしてくれるので大好きです。これがドッグミートについたときの凶暴さたるや。


だいぶ長くなってしまった…後のカードは言及の必要そうなものを抜粋して書いていきます。

■ソーサリー / インスタント

《悟りの教示者/Enlightened Tutor》
《俗世の教示者/Worldly Tutor》
悟りは好きな装備品かオーラを持ってきます。俗世はクリーチャーサーチですが、装備品・オーラをサーチするクリーチャーを持ってくれば実質的に装備品・オーラサーチです。再序盤でマナが揃いそうであればフィリアを持ってくるのもありでしょう。

《勇敢な姿勢/Valorous Stance》
《英雄的介入/Heroic Intervention》
《堅忍の閃光/Flare of Fortitude》
いずれも自分のパーマネントに破壊不能を付与するインスタントです。特に《英雄的介入》と《堅忍の閃光》は《汚損破》に強く出られて優秀です。

《メガトンの運命/Megaton's Fate》
相手の厄介なアーティファクトを破壊してもよいですし、全除去として撃っても優秀です。除去で撃った場合は自分にもRADカウンターが乗りますが、墓地肥やしは動きの一環なので問題になりません。

■エンチャント

《シガルダの助け/Sigarda's Aid》
装備品・オーラカードが瞬速持ちになり、装備品の装備コストが出たとき限定で無料になる1マナのエンチャント。これが立っているのとないのとではスピード感が段違いです。本気のマリガンをしましょう。

《Vault 101:誕生日パーティー/Vault 101: Birthday Party》
イラストを凝視してはいけません。(なぜわざわざ描写したのか…)
4マナと重いですが、2章と3章で墓地の装備品を戦場のクリーチャーにつけた状態で戦場戻してくれます。1章で生成する食物トークンも地味に盤面のアーティファクトの枚数を稼いでくれます。

《Vault 21:ギャンブラーの楽園/Vault 21: House Gambit》
1章と2章でルーティングを行い、3章で土地以外の同じマナコストを持つ手札のカードを5枚まで公開し、その枚数だけ宝物トークンが出る2マナ英雄譚。墓地へ置きたいカードはルーティングで落としつつ、3章で一気にリソースを伸ばすというのが理想ですが、あんまり決まったことがありません。せいぜい宝物が2個出れば良しとするくらいで、おまけ程度に考えましょう。

【まとめ】

こうして見てみると、構築済みデッキのリストからはかけ離れているのにコンセプトはずれていないという内容で、どんどんレベルの上がっていく身内環境に置いて行かれないように頑張ったんだなぁと感じました。強いといわれている装備品はほぼすべて揃っているんじゃなかろうか。

こんな頭の悪いリストですが、どうしようもなくでかいドッグミートに誰も対処できず一人ずつ統率者ダメージで倒して勝つこともしばしばあるので良いデッキだと思ってます。やることが単純明快でダイナミック!パワーの計算だけは頑張りましょう。

サンダージャンクションやモダンホライゾン3で新規に登場した装備品・オーラもちゃんと吟味して採用を検討していきたいと思います。おすすめのカードがありましたら教えてほしいです。

今回は以上です!オタッシャデ

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