最近たまに思うこと

”時の流れの奇妙さ”

ふと。

ある過去の瞬間を思い出す。

もう十年以上も前の、夜の公園で月を見上げていた場面。

そのときの僕は、今のぼくのことを知っていたような気もするし、

このような上下左右の人生をすすむことを知らなかったような気もする。

でもなんだか彼がぼくのことを知らないのも不思議だ。

時折、今のぼくと過去の僕の間に、ある一定の長さの記憶が挟まっているという事実に奇妙さを覚えて、驚愕さえする。

その一定の長さの記憶を彼は知らないのだろうか。

彼はすでにその記憶を持っていて、目にすることができないだけなのだろうとも思う。

今の僕も未来の僕も、彼らは知っていたのかもしれない。

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