【古本屋の仕事②】最も重要な仕入れ

古本屋での仕事の流れ。
① 買ってくる
② 仕分けする
③ 売れる状態にする
④ 販売する

前回③についてお話しさせて頂いたので、今回は古本屋にとって最も重要な①仕入れについてお話したいと思います。

なぜ買ってくることが重要かというと、買ってこないと売るものがないからです!単純明快。

ここからは僕のいた古本屋(神保町でも1番大きいくらいのアート関連専門店)でのお話をします。

老舗ということもあって、ネットで見てくれた方や以前ご購入頂いた方から、電話やメールが来ます。

そしたら
・どんな本があるのか
・どのくらいあるのか
内容を確認します。

口頭や文面で分からない場合は写真でざっと送ってもらいます。

それを見て買えそうなもの(売れそうなもの、値段が付けられそうなもの)がある場合は、概算見積をお出しします。
※ほとんどの本は残念ながら値段が付けられません...

パッと見て値段が付きそうなものが大量にある場合は、まずハイエースでお伺いして、お値段のご相談をしたりもします。

その場合、ハイエース満タン数千冊になったりもします。運ぶのがひたすら大変です。マッチョになります。

少量の場合、概算見積でご納得頂ければ郵送・お手持ちにてお買取します。
もっと小さいお店なら少量でもお伺いするのかもしれません。

買取の金額は、本に値段をつけていくうちに覚えていきます。
本当に幅広い知識が必要でなかなか難しいです...

本を譲ってくれる方は、社長さんやコレクターさんから著名な方まで。

あとは遺品整理の方が多かったです。
所有者さんの人生が詰まっているようで、思わず感慨にふけってしまいます。

頂いたお金は、制作費として大切に使わせて頂きます。 いつも支えてくださり、本当にありがとうございます。