「どんな写真集を開けばいいのか分からないあなた」に届けたい１冊

古本屋で働き始めたとき、そこが写真集の専門店であったのにも関わらず、僕は写真家のことをとにかく知らなかった。

店番を任されまずは、どんな商品があるのか勉強しなくては。
店内を見回すと荒木経惟とか森山大道とか知らなかったけど日本の代表的な写真家の写真集が入口付近に並び、奥の方まで見ていくとどれもピンとこない。

そのかな奥の方にひとつ、なんだこれヤバイな。という写真集があった。

それがベッヒャーという写真家。

Typologies of Industrial Buildings (The MIT Press)

給水塔で働いていたときに、その工学的なフォルムに惹かれて、写真を撮っていたことがフラッシュバックした。

美しさに衝撃を受ける写真集です。