言の葉の庭

言葉とは、あらゆる命の中でヒトからしか紡がれないもの。それは喜びも悲しみも怒りも救いも祈りも罪も、偽りでさえも産むことができる。

強く美しいものに思う。

言葉とは、誰かから貰う自分への価値。
小さな世界では自分の意思に関係なくそれが全てを決めてしまうこともある。
誰にも自分の心の中は見えないから。

”言葉が感情を凌駕することはない”
という普遍の意識があるが、感情にカタチを与えるものが言葉であり、カタチのないものは認められないということも普遍の意識なのである。
カタチの見えない自分の感情よりも、言葉を介してカタチとして表された自分への価値の方が、自分を形作ってしまう。

それだから言葉を巧みに操る者の方が強く、上手く利用できない者は弱者になり下がってしまう。
どれだけ心の中の宇宙が美しく澄んでいたとしても。
どれだけ心の中に雄大で豊穣な大地が広がっていても。

だから私は自分の言葉で作る自分の庭を豊かなものにしようと思う。
強く美しい言葉の力を借りて、自分好みのガーデニングを。

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