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帰省最終日

朝ごはんを食べ、仕事に行く母を見送り
父と近場の温泉へ日帰り入浴へ行く
サウナをリニューアルしたらしい
数年前、早朝に1人で来た時は、誰もいない露天風呂で水分を含んだ雪がしとしと降っていて、それを見ながら入るのが最高だった
頭や顔に雪が降ってきて、お湯に浸かっている温かい体と外に出ている部分との気温差がとても気持ちよかった

午前10時過ぎ頃温泉へ向かう
思ったよりお客さんがいた
ジャグジー風呂、大浴場、高温風呂、入らなかったけど電気風呂、サウナ室、水風呂

露天風呂への二重扉を開ける
外気が体に当たって寒い
石でできたタイルの床がキンキンに冷えてる
「しゃっこい!!」思わず口に出た
誰もいないと思ってた露天風呂には先客が1人
湯気で全然見えなかった
しゃっこいって独り言聞かれたかなと思いながら、少しかけ湯をしてから浴槽へ入る

風が吹くと湯気がもくもくと立ち上がり、くねくねと動く
その向こうには太陽が眩しいくらいに光っている
先客と私の間にお互いが見えないくらいの湯気の壁ができて心置きなくぼーっとできた
ここはお湯の注ぎ口が陶器でできたオブジェから注がれる
露天風呂は星の形で顔になっているオブジェだった
星の顔の口の部分からお湯が注がれる
なんとも言いがたい顔をしている
ぼーっと見てるとこの顔に何故か吸い込まれそうになる

モール温泉独特の黄色に近い琥珀色のお湯が太陽の光に当たってきらきらしていた
お風呂から上がると既に父が休憩所のベンチに座っていた
お湯が熱くて長く入っていられなかったらしい
釣り新聞を見て待ってたと言っていた

お昼にユッケジャンラーメンを食べ、祖母の家へ寄り空港へ向かう
月がとてもきれいだった
飛行機の中で少し泣いた
羽田空港からバスに乗り、日記を書いている
次は雪がない時期に帰りたいな

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