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京都の野外彫刻 フィールドワーク52

『大原女の像』

1990年  岡本 庄三

岡本 庄三 (面屋庄三) 1910~1994年 彫刻家,人形作家 京人形司13世,大阪芸術大学名誉教授 

設置場所 : 地下鉄烏丸線国際会議駅改札(左京区岩倉南大鷺町)

 1990年に制作・設置された時は地下鉄烏丸線北山駅にあったが,その後地下鉄が延伸され,もっとも大原に近い現在の国際会館駅に移設された。
 大原女とは,山城国大原(左京区大原)の女子が薪を頭に載せて今日の都で売ることをさす。(ウィキペディアより) 
 三等身に近い顔の大きさと胴周りの太さ,丸みのある全体のフォルムが重量感を与える。はじめに思い描いていた以上に大きく感じる像でした。これなら軽々と薪を運べそうだ。一方で目鼻,口が小さく,大きく膨らんだ顔との対比が面白く,愛嬌のあるお多福さんのようだ。
 現在では 京都の風物詩としての大原女を見ることはほとんどできないという。