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【Pococha】配信者が焦る原因とリスクについて 〜前編〜

※本ブログは레니ファミリー向けです。

안녕하세요 ! 카즈키 입니다.
(こんにちは!カズキです。)

今日は、タイトルの件についてお話します。

先日の11回目LIVE配信中に、レナさんが焦ってしまった件について話し合いたく。

誤解(ごかい:間違えてミスリードする意味)のないように先にお伝えすると、これはレナさんが悪いということではありません。

Pocochaのシステム的な構造と報酬デザイン的に、ほぼ100%「全LIVE配信者」がこの問題に当たります。

そこで私達レナファミリーで共有したいテーマは
①「なぜ配信者が焦るのか?」とその発生メカニズム。
②「投げ銭要求することのリスク」と「レナさんが焦る姿を視聴者に見られることのリスク」について知っておく必要があるからです。

その理由は、レナさんがLIVE配信者として生き残れなくなるからです。

この機会にみんなで共有して、リスクヘッジしていきたいですね。
それでは早速参りましょう。
よろしくお願いしますっ!

1.参照点の問題

【用語の意味】
※参照点(さんしょうてん)
認知心理学(にんちしんりがく)で使われる専門用語で、「心の中の基準」を意味します。
いわゆる「常識」とか「当たり前」みたいな表現でも使われます。

なぜレナさんが焦ってしまったのかをお話する前に、まずPocochaの報酬デザインについて基本情報を貼りますね。
全LIVE配信者がこの報酬デザインの中で活動中です。

【ポコチャの報酬デザイン】
こちらの画像は、ポコチャ配信者の時給を示したものになります。

レナさんは2021年9月22日(이전이십일년 구월이십이일)
現在、「C2」ランクにいます。
つまり、時給600円ですね。
1回に3時間配信してるので、
単純計算で【1,800円/配信回数】の報酬を得ています。

これは、今日本国内の最低賃金と比較すると安いです。

※2021年10月より
【日本国内の平均最低賃金:930円】
【レナさんがいる東京都の最低賃金:1,041円】

このことから、レナさんは一般的な賃金水準から言うと安い単価で活動をしていると言えます。

なので、レナさんに限らず全ライブ配信者が最低でもBランクには行きたい。

てゆうか、ぶっちゃげSランクに行きたいと思うのは当たり前ですよね。
シンプルに、単位時間あたりの報酬が高いんだもの。
そりゃそうだって話です。

このようなある種の心理的ダメージは、認知心理学における「参照点」の問題です。
「心の中の基準賃金」「今の自分の報酬賃金」にギャップがあり、その差額分が「心理的ダメージ」となり配信者にのしかかります。

一方で厳しい言い方ですが、低賃金が嫌なら、努力して、リスナーが時間やお金をかけてでも見たくなるLIVE配信者になるしかないです。

それが、市場原理主義者たちの考える、
「フェア(公正)な配信」というものです。



ところが人間の脳は、必ずしも「市場原理主義的なフェア」をフェアだと感じないということが、心理学の研究でわかっています。

例をあげてみます。

例えば、大雪が降った翌朝のこと

金物屋が雪かき用のシャベルの販売価格を、通常価格1,500円のところを大きく引き上げたとします。

市場原理主義的には、これは全くフェア(公正)な取引。

需要が供給を大きく上回ったのだから、値段は上がって当然です。

ところが、調査の結果、
実に、82%もの人が、
この金物屋を「不公正」または「きわめて不公正」だと考えたことがわかった。

これも認知心理学における「参照点」の問題です。

人々の心の中では、普段の価格が「参照点」なんです。

客の足元を見て、その参照点よりも高い価格で売りつけるということは、「損失」を客に押し付けることになる。
したがって、客は、その店主を邪悪だと感じる。


相手が報復できる立場にいる場合、このような
「不公正」な振る舞いは、非常に危険です。
直接損失を被っていない人間でも、この手の不公正を目にすると、報復に参加することが実験で確かめられているからです。
神経経済学の研究では、こういう「利他的な報復」に参加した人間の脳をスキャンすると、快楽中枢が活性化していることがわかっている。
※つまり楽しみながら報復してるってことです。

市場原理につけこんで、客に損失をもたらし、利益を得るような人間は、いつか、何かのきっかけがあると、まったく無関係な人間までわらわらと集まってきて、大喜びで退治されてしまう。

その理由は(※諸説あります)人類がこの惑星の支配者になる前、過酷な大自然を生き抜くためには、この悪者退治本能によって、群れを維持する必要があった。
というか、その本能があった人間集団だけが子孫を残して、現代の人類になった。

そして、この悪者退治本能は、インターネットというテクノロジーにより、桁外れの威力にブーストされる。

悪者退治本能に駆動された人々は、情報テクノロジーを使って、寄ってたかって情熱的に悪者を特定する。

また、悪者退治本能に駆動された人たちは、またたくまにその情報をリツイートして、膨大な数の人間に拡散する。
それがさらに多くの無関係の人を引き寄せ、とんでもないスケールで袋叩きが行われることになる。

何百万年もの昔に人類の遺伝子に刻み込まれたこの悪者退治本能は、現代のテクノロジーによって、人類の誰も想像できなかったほどの威力を持つ兵器になった。

※いわゆる「炎上」ってやつです。
最近だとメンタリストDAIGOさんが炎上しましたよね。
またたくまに発言を拡散されて。


こうしてみると、その場所で長く商売をするつもりなら、大雪が降っても、便乗値上げはしないほうが得策だということが、よくわかる。

賢い商売人は、これを本能的に理解している。
だから、東日本大震災のときも、
私の近所のスーパーでは品不足で棚の多くがすっからかんになっていたにもかかわらず、ほとんど値上げをしなかった。
「市場原理的には値上げをするのが正しい」と言って値上げしたのは、
長く商売するつもりのない人間か、
先の読めない一部のバカだけだった。

2.中間まとめ

だいぶ話が長くなってますが
ここでちょっとまとめると、全LIVE配信者はPocochaの報酬デザイン的に、時給が高い高ランクに行きたいです。

それは「市場原理主義」的には正しいです。

市場価格でしか配信者に賃金を支払わないとなれば、
配信者は一生懸命勉強し、スキルアップして、自分の配信市場価値を上げることで、ランクUP(時給アップ)を狙います。

そうなると、Pococha全体のスキルのある配信者の数が増えて、配信市場全体が豊かになる。

ただし、才能に乏しく、努力してもたいしてスキルの上がらない配信者は、生存競争に負けて去ります。

Pococha市場原理は、才能のない配信弱者を淘汰することで、配信市場全体を豊かにしています。

3.ところが人間は市場原理主義で判断するのはムリ

しかし、Pococha市場原理がどんなに配信市場全体を豊かにしようとも、そんな理屈で、平均賃金以下の「配信弱者」と呼ばれるPococha配信者は説得されません。

これは、レナさんや私たちも例外ではありません。

例えば、レナさんは「LIVEを楽しみたい」と常々言っています。
このお気持ちはキレイだし、みんな同感ですよね。

ただそれでも

「レナさんは平均賃金以下のLIVE配信活動で損をするが、配信市場全体が豊かになるし、私たちリスナーは無料でレナさんに癒されて楽しいんだから市場原理を受け入れてください。」

と言われて、レナさんが説得されるはずがありません。
これは、Pocochaの全LIVE配信者がそうです。
てゆうか、人間がそうです。あなたも私もそうなんです。

人間は、説得されると損をするとき、絶対に説得されない。
どんなに論理的に正しいことを言われても、説得されない。

これをわかっていない人が、「配信者はリスナーみんなが楽しかったらいいって言ってたのに話が違う。リスナーをお金稼ぎの道具として見てないなんてひどい!」などと言ったりします。
ひどいのはあなたです。

「君は損をするが、配信市場全体が豊かになるのだから、市場原理を受け入れろ」

と言われて、どうやってレナさんは生活していくんですか?

レナさんが活動を続けていく上で必要なのは正論ではなく、利害調整です。

レナさんがちゃんと生活できるように利害調整をすることによって、はじめてレナさんのLIVE活動が継続できる。

早い話、Sランクにするんですよ!
金だよ金!先立つものがいるんすよ!!
足るを知る?ご飯食べなきゃ行けないんだよ!(切実)

すいません取り乱しました。

つまりですね、レナさんが生活できなくなるwin-loseを受け入れるべき理屈(例えば、楽しかったらいいんじゃなかったんですか?みたいな)を並べ立てれば、レナさんを説得できると考えるのは、もうホントになんていうか、話にならないです。

4.TiktokとPocochaは別物

とは言いつつ、レナさんの「楽しみながらLIVEをしたい」というお気持ちにウソはないです。
ないって言い切っていい。

もしレナさんが、リスナーをただの金儲けの相手としか考えてないような人だったら、好きになりましたか?

これは、TiktokとPocochaでは、レナさんの立場が違うということをはっきり認識しなくてはいけません。

なぜレナさんが配信中に焦ってしまったのかについては、後編記事で解説しますが、TiktokとPocochaの違いは以下の通り。

レナさんの環境の変化

【Tiktokでのレナさんの立場】
・LIVE配信でリスナーさんと会話を楽しむ空間
・収益化は考えてない
【Pocochaでのレナさんの立場】
・LIVE配信でリスナーさんと会話を楽しむ空間
・収益化しなくてはいけない

つまり、はっきりと「収益化」の有無が変化点になります。
多分ですが、レナさん自身もここの違いについてちょっとぼんやりしてそうです。
その理由は、もともとお金儲けがしたくてLIVEやってた方じゃないので、配信活動自体がマネタイズが主たる目的ではないですね。
普段の会話の中で、「なんか最近忙しいのなんでだろ」みたいに言ったりしてるの聞いてると、色々とぼんやりしてる感じがします。

ただ、Pocochaでの活動が様相を変えました。

【Pocochaライバーになったことでの変化点】

・生活費を稼がないといけない
・所属事務所との契約上、多分〇〇時間以上配信/月みたいな契約になってそう(推測)
・リスナーにアイテム投げや応援ポイント増をしてもらう
・視聴者数を増やす
・リスナーを楽しませる
・コアファンを増やす
・支えてくれるファミリーと交流

上記のPocochaライバーとしての立場が追加になりました。
このことで、Tiktokライブのような
「楽しく会話を楽しむ」だけでいられなくなってるのは間違いないですが、レナさん自身が多分ここにあんまりピンと来てないです。

「いつも通り楽しくLIVEしながらお金入るってことでしょ?」くらいに思ってはじめたんじゃないかなと思います。

色々環境の変化が起きたことで、TiktokLIVEのように、会話を楽しむだけのリスナーとの接し方が、Pocochaではやれなくなってるシーンも見受けられますね。

その例として、「焦った姿でアイテム課金を要求」するっていうレナさんがLIVE中にでてしまったんだと思います。(繰り返しになりますが、これはレナさんが悪いという結論ではないです。)

私たちファミリーも、
この【TiktokとPocochaでのレナさんの立場の変化】をちゃんとわかってあげることが大切かなと思います。

5.前編まとめ

次は後編記事で、レナさんPococha11回目配信中に起きた焦ってアイテム課金を要求した発生メカニズムについて解説します。

何が起きたのか、なるべく正確に解像度を高くして分析しないと、また同じ失敗をしてしまうからです。

ここまで読んでくれてありがとうございました!
一旦締めさせていただきます。

그러면 오늘은 여기까지(それでは今日はここまで)

終わり!

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