Kazu Kanazawa

45歳にしてニューヨーク大大学院に留学し、2018年に帰国しました。専攻はM.S.In…

Kazu Kanazawa

45歳にしてニューヨーク大大学院に留学し、2018年に帰国しました。専攻はM.S.Integrated Marketing。おっさん留学やニューヨークやマーケティング、デジタル・トランスフォーメーションのことなんかを書いてます。 著書:DX経営図鑑(アルク出版)

最近の記事

日本の医療DXの現在位置(2024.3.)

2023年末から年を明けてこの2月まで、今までにないくらい病院を往復することになった。 最初は、弟の急逝から始まった。 弟は友人宅に宿泊中に心筋梗塞を発症、救命センターに運ばれたが脳梗塞を発症しており、脳浮腫からの脳死。この間12時間程度だった。そして、臓器提供に移行し、遺族として様々な手続きに立ち会った。 帰京後、僕の方が体調を崩し、今までにない不思議な喉の痛みから、耳鼻咽喉科や呼吸器科を転々とする。結果的に異常なし、原因不明で経過観察。 そして2月、スキーで前十字靭帯を断

    • 日本における移民の居場所

      コンビニの店員が外国人であることは、東京では珍しくない。 肌感覚として、東京は2000年くらいから増えてきたと思う。 2015年くらいから、地方都市でもこの傾向が増え始めた。福岡のローソンにはインド人が働いていたし、札幌には台湾人がいた。僕は2023年11月から群馬の高崎に拠点を移したのだが、中国系やベトナム系の店員さんをよく見かける。 以前、東京拠点の近所のコンビニ店員さんと話をしたことがある。行きつけの居酒屋で偶然見かけたからだった。彼はカザフスタン出身で、渋谷の大学に留

      • ホタテ騒動で色々思うこと

        中国のホタテ輸入禁止で色々と騒がしい 普段アクションの遅い岸田総理が報道陣引き連れてわざわざ市場に出向いて 「やっぱ、影響出てますかね?」 とか聞いて回っているのがすごく変な感じ。出てるに決まってんだろ。聞かなくても。で、補助金出すという。 それはいいんだけど、なんでホタテに注目が集まるのか。中国の禁輸は水産物全般なわけだが。 日本の水産物はどこに売られている? 水産庁のデータによると、日本の水産物輸出高はコロナ前の2019年で2,873億円だそうだ。そして、最大の輸

        • 46歳留学で得たもの(2)--- Perception Changeの正体

          前回、Perception Changeが留学で得た最大の財産だ、というお話をしました。今回はその詳細をもうちょっと噛み砕いて。 「音」と「意味」と「使い所」のセットで言語を認識する母国語以外でコミュニケーションしていくと、だんだん、使用言語で思考するようになっていきます。徐々に脳内の思考が英語になっていきます。厳密にいうと母国語思考と英語思考を使い分ける感じです。 留学したばかりの頃、当然僕は日本語で思考していました。なので、英語と使う時、脳内で高速翻訳をしていたわけです

        日本の医療DXの現在位置(2024.3.)

          46歳渡米で得たものについて(1)---トランプ、途中帰国、そして

          ずいぶんと長いことnoteに書いてなかったです。。。 しかも渡米したとのことをほとんど書いていない。 「その経験はシェアしたほうが絶対にいい」 と色んな人に言われ続けてたんですが、帰国して一応責任ある仕事についたりして、しかも本なんかだしちゃったりして、全然noteに書く余裕がなかったと言い訳しときます。 で、先日久々にニューヨークに行ってきまして、やっぱ書いたほうがいいな、と思えたこともあり、キーボード叩いてます。 なんで帰国したのかとりあえず、ここから始めましょう

          46歳渡米で得たものについて(1)---トランプ、途中帰国、そして

          『DX経営図鑑』リリースしました

          みなさまこんにちは 随分とnoteが手つかずになってしまってましたが、その理由の一つがこいつの執筆で地獄を見ていたからでした(苦 アジアクエスト、『DX経営図鑑』をアルク出版より刊行 https://www.asia-quest.jp/news/28241/ 2016年に一念発起してアメリカに渡り、45歳にして大学院生になり、あわよくばアメリカで仕事を見つけて移住したろかと考えておりました。 すると2017年に奇跡のトランプ大統領爆誕。就労ビザの夢はほぼ潰え、2018

          『DX経営図鑑』リリースしました

          新型コロナ:ニューヨークで起こったこと、東京で起こること3

          ※この記事は2020.05.01時点で書かれた記事です。UPミスして10月公開になってしまいました。ごめんなさい。 NYCで起こったこと 上記のことから、何故NYCがこれほどまでにアウトブレイクしたか、筆者の仮説をまとめてみる。 1. 繁華街で働く主に接客業従事者が感染ハブとなった 2. 所得格差、住環境などの影響で、感染は特定エリアで拡大した 3. 医療システムや予防習慣の影響で、感染者の多くは診療を受けず、都心部で働いてしまった 4.繁華街顧客で高所得層にも拡大した

          新型コロナ:ニューヨークで起こったこと、東京で起こること3

          新型コロナ:ニューヨークで起こったこと、東京で起こること2

          前回はNYCと東京の様々な環境の違いについて述べてみた。今回はNYCの状況を確認しながら、「感染拡大」に注目して、その違いについて具体的に掘り下げてみたい 感染者爆発エリアの特徴まず、この地図を見てもらいたい。 画像:New York Timesの集計画像を加工 NTY(2020), A Month of Coronavirus in New York City: See the Hardest-Hit Areas https://www.nytimes.com/inte

          新型コロナ:ニューヨークで起こったこと、東京で起こること2

          新型コロナ:ニューヨークで起こったこと、東京で起こること1

          筆者はこの3月にニューヨーク市(New York City. 以下NYC)に行く予定だった。しばらく行ってなかったので仕事的にいろいろキャッチアップしたかったし、旧友にも会いたかったし、何より、僕の中でニューヨーク成分が枯渇していた。2年のNYC暮らしは、僕の中に大きなノスタルジーを残してしまった。住んでいて、あんなにも猥雑で、めんどくさくて、お金がかかって、でも何度も夢に出てくるあの暮らし。多分、ニューヨーク成分を定期的に補充しないと、この先生きていけないと思うくらい。

          新型コロナ:ニューヨークで起こったこと、東京で起こること1

          おっさんのテレワークメシ#3 カチョ・エ・ペペ

          第3弾はイタメシです。普通に考えればボロネーゼとかカルボナーラとかになりますが、本レシピのコンセプトは 「テレワークによって失いかけているおっさんの家庭内人権の復権」 です。コンビニのレトルトで売ってるようなレシピじゃあ 「パパ、コンビニの方が早いし美味しいよ」 「そのくらいあたしが作ったほうが早いし安いしうまいし」 とか言われてさらに権威が失墜してしまいますので。 というわけで、今回は発音すら謎のカチョエペペでございます。 カチョ・エ・ペペは、イタリアではかけ

          おっさんのテレワークメシ#3 カチョ・エ・ペペ

          おっさんのテレワークメシ #2 りゅうきゅう

          第二弾は和でいきます。余った刺し身はありませんか?そんなとき、「りゅうきゅう」を作ればあと3日は持ちますよ。たぶんすぐ食べちゃうけど。 #2 りゅうきゅう 要は、刺し身を細かく切って、醤油、酒、砂糖などで作った甘じょっぱい出汁に漬け込んだもの。ゴマやネギなどの薬味をお好みでアクセントにしていただく。いわば 「刺身のヅケ胡麻風味」 うんちく: 沖縄かと思ったら大分県の郷土料理で、漁師のまかない飯としてポピュラーだそうな。語源は、琉球(沖縄)の漁師から伝わった、とか、ゴマ

          おっさんのテレワークメシ #2 りゅうきゅう

          おっさんのテレワークメシ #1アヒージョ

          コロナ禍の下、やむなく自宅に籠もれども、嫁にはウザがられ、子供には絡まれ、家事で特にアサインされる作業もなく、家庭内窓際族の危機に瀕しているおっさんの皆様、いかがお過ごしでしょうか? そんなあなた。これを機に料理をしてみませんか? 奥様の家事を軽減するだけでなく、子供から尊敬の眼差しを得る最高のチャンスです。コロナ籠もりでレトルトばかり買いだめする人が多いですが、そんなことでは健康を害するだけではなく、プラスチック廃棄物は増えるし、社会のためにはなりませぬ。何より先は長い

          おっさんのテレワークメシ #1アヒージョ

          ちょっと村上春樹っぽい隣国論

          「そういえば」と朝子はいらいらした表情で切り出した。 「ちゃんと謝ってないよね、あなた」 彼女は一枚のカードをテーブルに置いた。タロットの皇帝は牡羊をあしらった玉座に腰掛けていた。 「あの時、きちんと謝ってお詫びにトゥール・ダルジャンでディナーをおごったじゃないか」 僕は少しうんざりしていた。憂鬱な雨の日になると、彼女は決まってこの話をするのだ。 「それに、欲しがっていたカルバン・クラインのジャケットだって。薄給の僕には精一杯のお詫びのしるしだった」 朝子はカーテンを空けて、

          ちょっと村上春樹っぽい隣国論

          NY Times翻訳---韓国、日本との情報共有協定を破棄を表明

          New York TimesにGSOMIA破棄の記事が出ておりました。英語が劣化しないように定期的に記事の翻訳をやってるんですが、いつもはTech CrunchとかFobesとかビジネス、テック、マーケ系ばっかりで、NYTなんか久々。でも勉強になります。 1500語以上のショートエッセイ並みの長文記事でびっくり。 NYTがこのネタに気合い入れている、というよりは、アメリカでは日韓イザコザをほとんど報道してないので、GSOMIA締結から破棄に至るまでの背景をまとめて説明している

          NY Times翻訳---韓国、日本との情報共有協定を破棄を表明

          アメリカの庭も隣の中国の庭も青くない

          ※帰国してから再編集しました。この文章自体は2016年12月時点で書いたものです。 米国に来て1年ちょっと。 FacebookのタイムラインやLineニュースは何気に心の支えの一つです。ぶっちゃけ、かなりどーでもいいことばっかりがニュースになっていてそれを嘆き、憤る友人のスレや、ゴミみたいな報道を賑わせるクソリプを観ていると、香ばしい日本を懐かしまずに入られません。 そんな中で、意識の高い方々が 「アメリカはすごい」 「日本みたいな国からイーロン・マスクは生まれない

          アメリカの庭も隣の中国の庭も青くない

          Moving

          Thousands of years ago, tribes had moved long way for getting food. He said it’s called migration. Thousands years ago, refugees had moved long way for escaping from a crazy king. He said it’s called exodus. Hundreds of years ago, warri