ボール投げを考えるーまとめーとルーズ・ショルダーを防ぐ

ボール投げのポイントは肩甲骨の柔らかさ、肩の反り。
子どもは身体が柔らかいから練習すると自然と肩の反りが使える。

大人になってから練習しても肩の反りが使えるようになるには時間がかかる。
理由は
1.使ってないから肩を反らせる動作ができない。
2.柔軟性がないから繰り返しても肩が反らない。
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ボール投げの力は基本下半身。
体幹部分が下半身の力を腕に伝える。
そのために腰から背中は反る。
肩の反りが使えないと肘を伸ばしたまま腕全体を使うアーム投げの方がボールに力が乗る。
アーム投げを繰り返すと肩も反るようになり、ボールの力は増していく。
力のモーメントを考えるとアーム投げは合理的ではない。
次の段階で肘を曲げてモーメントを小さくした方がよりボールに力が乗るようになるだろう。
プロの投手は腕をヌンチャクとか三節棍棒、ムチのように使えるのだろう。
ヌンチャクに筋肉はない。
腕は完全脱力がされているだろう。
上半身は完全脱力がされるのだろう。
完全脱力ができれば支点となる肩を痛めることはない。

今は亡き大沢親分がメジャーに行ったやはり今は亡き伊良部投手を「クラゲ」と称したのは伊良部投手の上半身完全脱力が理由だったのだろう。

伊良部はよく力が抜けて上半身がクラゲのようにグニャグニャだ。

そう言いたかったのだろう。
振り回す棒は軽い方が速く回せる。
パワーをつけるために筋トレをして腕が太くすると腕が筋肉で重くなる。
当然腕を回す速度は遅くなる。

野球選手が筋トレを嫌う理由だろう。
腕は細い方が楽に振れる。
プロの選手で筋トレで腕を太くした選手は一時期よくてもその後だいたい何らかの理由で不調に陥っている。
外国人で腕が丸太ん棒のような選手は下半身がそれ以上の丸太ん棒だろう。

そして腕の太い選手も腕を細くした方がより腕やバットの振りは速くなる。物理で考えるとそれが当然となる。

野球は基本身体から腕を投げ出す動作が多い。
腕を引っ張られる動作が多い。
これがルーズ・ショルダーの原因となる。
人間の身体は引く力と押す力のバランスでつながっている。
ルーズ・ショルダーを予防するには逆の動作が必要になる。
つまり押す動作の練習が必要となる。
これは練習の最後に逆立ちとか腕立て伏せ、軽いベンチプレス、押し相撲など押す力を使う練習を入れればいい。
人間の身体は最後に使った筋肉を記憶する。
引く力の練習をたくさんした後、少し押す力の動作をやれば押し引きの力のバランスが完全に崩れてルーズ・ショルダーになることはないだろう。

人間の身体は合理的にできている。
栄養が足りなくなると使わない筋肉を溶かして使う筋肉に補充する。
最後に記憶した筋肉は使う筋肉だから溶かす対象から外れる。つまり押す力の筋肉は守られる。
腰痛の原因もこの身体の合理的補充の機能だ。
腰をよく反らせる等の運動をやると腰痛は防止・治癒ができる。

ツイッタで書いた内容をそのまま転載した。
後でまた編集するかもしれない。

ボール投げについて考察の入り口はこちら。(^^)
「ボールを投げるということ(追記あり:YouTubeにいい動画があった)」

https://note.com/kazuhitoy3755/n/n1aa557394d71

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