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週末レビュー(2024年8月12日)

ボディビル大会に向けて減量をしていると、摂取するもの(インプット)と活動量(アウトプット)の関係性が明確にわかりやすくなる。

活動量に必要なカロリーよりも、摂取するカロリーを減らすと、身体は貯蓄されたエネルギーである脂肪を取り崩して活動量に充てる。これが脂肪を減らし、体重が落ちる現象の大まかな理屈となる。

問題は、貯蓄された脂肪の量も減ったときである。大会前のボディビルダーは体脂肪率が一けた台になり、僅かとなる。貯金がわずかにも拘わらず、入金も少ない状態なので、身体はとにかく現状を維持しようと懸命になる。活動量を強制的に下げたり(心拍数の低下)、とにかく体を休ませようとする。これが起こると、体重の停滞が起こる。

このくらいシビアな環境まで体を追い込む機会は一般の人にはないと思うが、ここまでくると食べたものが体にどのような影響がでるかが非常にわかりやすくなる。

食事や水分摂取がどれだけ、身体のパフォーマンスに重要かがわかるし、身体的なパフォーマンスだけでなく、脳の働きにも大きく影響があることもわかる。炭水化物を適量取れば、それだけで内側からのエネルギーを感じ、水分の不足がパフォーマンスを下げる効果が非常に高いこともよくわかる。

例えば、「○○は集中力アップによい!」といった宣伝文句を実際に体感することは少ないと思うのだが、こうした危機的な身体だと体感率がめちゃくちゃアップする。

だから、自分の身体に何があうのかどうかもよくわかるタイミングでもある。その中で、一つ結論がでた。どうやら、私は砂糖が合わない体質らしい。うすうす今期の減量を通して気づいていたのだが、確信にいたった。食べることが大好きな人間からすると残念ではあるが、ここで明確に気づけてよかったのだとも思う。

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これを書いているのは8月10日。それで、明日はボディビル大会がある。つまり、大会前日にこの文章を書いている。

今回で4年連続の出場なのだが、最初の年は、まったくわからない中でチャレンジを行い、それはもうひどいものだった。体重にフォーカスしたダイエットは得意だから、減量なんて余裕だろ!なんて思っていたのだが、いわゆる一般的なダイエットと、ボディビル大会に向けての減量は似て非なるものだった。

追い込んでも、追い込んでも、絞れない。体重は減っても筋肉と脂肪が両方落ちるから体脂肪率は落ちない負のサイクルに入り、メンタルもボロカスで、イヤホンで音楽を聴くことすらストレスでできないほどだった…。そこから比べると、こうして前日に文章をかける余裕があるということは、天と地くらいの差があるように思う。続けることで、こうした違いを見出せるようにはなった。とはいえるのではないかと思う。

今季の減量に関しては、またまとめたいが、評価すると、結果(体)は60点、過程は80点。というところ。まだまだ思い描いている体には遠いが、今季はプロセスは計画的に進められ、ここにこれまでとの違いを感じる。だから、まだ大会前だが、来年への自分に期待ができる状態になっていることがとても嬉しいのだ。

大会自体は他者との比較になるため、どうこうできるものではないのだが、準備をしっかりして、今のベストを出せるようにはしたいなと思う。

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というわけで、ボディビル大会に出てきました。
これを書きたいがために月曜日更新です。

結果は予選敗退。決勝審査に残れずでした。
この結果自体は大会前から想定はできていたため、予想外でもなんでもない。予想通り、想定内ではある。でも、やっぱり、目の前の現実として見えることで、私自身に立ち上がるものもある。悔しさ、情けなさ、羨望といった要素。今回は終わった後、しばらく仲間とも話さずそうした感情とあえて向き合うために、横になり、感じ取る時間を過ごしていた。仲間たちも、おそらくはそのような態度の私を思ってか、特に言葉をかけることもなく、そこに気遣いを感じた。

実は、始まる前から悔しさはあった。いける!という確信をもって、臨んではいないため、結果は見えていた。緩衝材は豊富にあった。それでもなお、ままならない現実を突きつけられることは、なかなか難しいものであった。大会のためにボディメイクをしているわけではないが、せっかく出るのなら、堂々と出場したい。と改め認識した時間であった。

この1年を振り返ると減量中盤のプロセス(4月~8月)はだいぶ改善できたものの、年間を通してみれば、残りの3分の2の期間(8月~3月)は改善できる要素が詰まっており、ここに伸びしろがある。ベストな増量期間を過ごし、ベストな減量期間を過ごす。日々の取り組みの積み重ねであることを改めて認識して、過ごしていきたい。


今週のアウトプット

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