新型コロナウイルスに関する2020年のCall for Codeグローバル・チャレンジ (2020/3/27、ブログ更新のお知らせ)

※米国IBMからブログ更新のお知らせが来ました!

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新型コロナウイルスに関する2020年のCall for Codeグローバル・チャレンジ
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■IBM Developer JP  
https://developer.ibm.com/…/the-2020-call-for-code-global-…/

このコンテンツは
「The 2020 Call for Code Global Challenge takes on COVID-19 by Willie Tejada <https://developer.ibm.com/…/the-2020-call-for-code-global-c…> 」
の翻訳です。


約1カ月前に、当社は、国連人権理事会およびLinux Foundationとパートナーシップを組み、クリエイターのデビッド・クラーク・コーズ(David Clark Cause)氏と共に2020年のCall for Codeグローバル・チャレンジのテーマを気候変動にすることを発表しました。短期間で状況は大きく変わりました。新型コロナウイルス(COVID-19)が世界中に広がって前例のない影響を及ぼしており、今や近代における最大級の危機となる可能性があります。Call for Codeは、当初から社会の最も切迫した課題に取り組むために設立されました。このため当社は、私たちの健康、地球、存続を脅かす影響力のある2つの緊急課題として、気候変動と新型コロナウイルスの両方に取り組むために今年のチャレンジを拡大します。当社は、Call for Codeへの参加を開発者、データ・サイエンティスト、問題解決アドバイザーに求めています。

新型コロナウイルスについて

めて短期間のうちに、新型コロナウイルスは私たちが日常的に利用しているシステムの限界を明らかにしました。2020年のCall for Codeグローバル・チャレンジでは、3つの主要な新型コロナウイルスの領域(緊急時のクライシス・コミュニケーション、遠隔学習を改善する方法、協同的な地域コミュニティーを推進する方法)に取り組むオープン・ソース・テクノロジー・ソリューションを構築するために、リソースを提供します(こちら
<https://developer.ibm.com/callforcode/getstarted/covid-19/>
参照してください)。

危機管理に関するコミュニケーション: 危機が生じている時期に、最初に過度な負荷がかかるシステムの1つは通信システムです。チャットボットは、1日に数万から数十万のメッセージに応答することができます。テキスト、Webサイト、WhatsAppなどのコミュニケーション・アプリのいずれを利用するかにかかわらず、チャットボットやその他のリソースと対話する機能は、コミュニティーが迅速に知る必要があるすべての情報を把握し、重要性の高い問題に顧客サービスのリソースを集中させるために重要な役割を果たすことができます。正しい手の洗い方、症状を適切に判断する方法、検疫に関する地域の最新情報のいずれにせよ、デジタル方式のクライシス・コミュニケーションは重要な役割を果たします。

遠隔教育: 可能な場合、自宅で待機している人々は在宅勤務を求められています。これにより、新しいホーム・オフィスへの移行など、独自の一連の課題が生じます。また、近い将来に一部の学校は閉鎖されるため、子供は長期間にわたって自宅で過ごさなければなくなります。子供に熱中できるものや娯楽を与えるだけでなく、教育を受けさせることが重要です。臨時のクラスルームの設立や、自宅教育に速やかに適応するための親の支援などにおいて、テクノロジーは中心的な役割を果たします。

コミュニティーの協力: 地域コミュニティーは一丸となって、運営を効率化し、これまで以上に構成員に寄り添わなければなりません。近隣で何が起きているかだけでなく、相互にどのように支援できるかを理解することが極めて重要です。地域コミュニティーが危機に対してより適切に対応できるように、(特に最も情報を必要としている人々を対象として)気象データから地域の食品や医薬品の供給情報まで、すべてを組み込む方法を検討してください。

気候変動について

以前から予定していた通り、今日は2020 Call for Code Challengeの気候変動スターター・キットを公開します(こちら
<https://developer.ibm.com/callfo…/getstarted/climate-change/>
を参照してください)。これら3つのクイックスタート・ガイドは、人々やコミュニティーが直面している個々の問題について説明しており、わかりやすいユースケースに関連するアプリケーションの作成を、わずか数分で開始するのに役立ちます。

気候変動によって生じる特定の状況のうち、皆さんのイノベーションが最も役に立つ可能性のあるものを特定できるよう、数週間前、IBMは、国連人権高等弁務官事務所本部が置かれるジュネーブの歴史的なウイルソン宮殿でのキックオフ・イベントに向けて、世界有数の人道支援エキスパートと提携しました。IBMは、国連の人道支援のエキスパートおよび、Red Hat、JP Morgan Chase、Persistent Systems、Unity Technologies、NearForm、Johnson & Johnsonとコラボレートし、3つの気候変動スターター・キットを作成しました。

各キットは、水の持続可能性、エネルギーの持続可能性、災害レジリエンスのいずれかのトピックに焦点を合わせています。これらのトピックは、気候変動を止め、元に戻すためには不可欠であり、国連の持続可能な開発目標および仙台防災枠組で定義された現実世界のニーズに基づいています。これらが、皆さんが最も大きな影響を与えることのできる領域です。

持続可能な水源の確保: このIoTベースのソリューションは、農業従事者、特に気候変動の現実に直面している人々の支援、非常に局所的な気象データの監視、および水の使用を最適化するための農作物生産戦略の調整を目的としています。

エネルギーの持続可能性: 製造プロセス全体のエネルギー・コストに関する消費者の意識を高めるため、このソリューションでは、消費者や小売業者により効率的な製品購入を促す、食品ラベルに類似した、包括的な気候への影響評価(Climate Impact Rating:CIR)を含む新しいグローバルな製品ラベリング・システムのフレームワークを作成します。

災害に対する危機管理: コミュニティーが洪水に備えることができるよう、このアプリは、基本的な非常用品のチェックリストから地域の避難所のリアルタイムでの収容可能人数情報に至るまで、住民に対して洪水に関するあらゆる段階での教育を提供します。

これらのキットには、スターター・ソリューションの説明、アーキテクチャー図、およびスターター・コードと参考資料を含むチュートリアルが含まれます。これらのキットにより、気候変動を止め、元に戻すための持続可能なソリューションの作成を有利にスタートすることができます。さらに大きな影響を与えることができるよう、IBMでは、パートナーや技術プロバイダーによる幅広いエコシステムを構築し、参加者がソリューションを完成させるのを支援します。例えば、HERE Location Services APIでは、地理空間データ、ルーティング、ジオフェンシング、およびインタラクティブな地図にアクセスできます。

COVID-19固有の3つのスターター・キットについては、皆さんがすぐにソリューションの開発を開始できるよう、1週間以内に詳細を示します。最も差し迫ったニーズを定義し、最も役立つリソースを提供できるよう、気候変動と同様、世界有数のエキスパートと協力しています。とはいえ、待っている必要はありません。登録し、Red Hat OpenShift、IBM上 Cloud、IBM Watson、IBM Blockchain、およびThe Weather Companyのデータに基づいて構築された、オープンソースを活用したソフトウェアを利用して、アプリケーションの作成をいますぐ開始できます。過去2年間と同様に、IBMは最も有望なソリューションを作成したチームと協力し、IBM Code and Responseを通じてそのソリューションを構築、強化、テスト、および展開していきます。

私たちには、最新テクノロジーを利用して、地域コミュニティーや世界全体で迅速かつ永続的に人道的な影響をもたらす力があります。

これまでの歴史の中で前例のないこの時期に、Call for Code <https://developer.ibm.com/jp/callforcode/>
にご参加ください。

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