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新CEO アービンド・クリシュナのメッセージ - 日本語訳 (2020/4/7、ニュースリリース)

※米国IBMからニュースリリースが来ました!

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新CEO アービンド・クリシュナのメッセージ - 日本語訳
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2020年4月6日付けでIBMコーポレーションの最高経営責任者(CEO)兼取締役に就任した アービンド・クリシュナの社員にあてたメッセージの日本語訳をお送りします。

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CEO着任初日にあたり – 私たちの未来への道のり

皆さん、世界的に未曾有の公衆衛生の危機に直面している最中ではありますが、CEOとして最初のレターをお送りします。このパンデミックは世界のあらゆる地域に影響を及ぼし、私たちの日々の生活を一変させています。

IBMは、皆さんの体と心の健康を最優先事項としています。同時に、新型コロナウイルス 感染症が皆さんのご家族、ご友人、地域のコミュニティー、そしてお客様とパートナー様に及ぼす影響についても認識しています。この困難な時期には、私たちはお互いを理解し、思いやり、団結しなくてはなりません。また、この危機は私たちの仕事の進め方も変えています。困難な状況もある中、多くのIBM社員の皆さんが、オンラインやリモート勤務などの新しい働き方に迅速に対応していることに深く感銘を受けています。

同時に、重要拠点でミッション・クリティカルな業務を継続して遂行している社員の皆さんも多くいます。つい先日、米国ニューヨーク州 ポキプシーの事業所で勤務しているチームと会う機会がありました。世界中で不可欠な任務を担っている皆さん一人ひとりの対応とIBMへの献身に深く感謝します。

この未曾有の危機によって明確になったことを一つ挙げるとすれば、それはIBMが世界中でかつてなく重要な役割を持っているということです。IBM のテクノロジーとサービスは、銀行がクレジット・カードの取引を処理し、企業がサプライ・チェーンを動かし、通信企業が顧客をつなぎ、医療従事者が患者のケアをより良いものにし、企業や都市がサイバー攻撃の脅威に取り組む支援をしています。私は、IBMが今世紀に最も信頼されるテクノロジー・パートナーになれると確信しています。そのためには、IBMが継続して自らを変革し、またお客様の変革の道のりをリードする存在であり続けなくてはなりません。ハイブリッド・クラウドとAIは、お客様の変革を促進する2つの主要な領域であり、IBM全社を挙げてフォーカスする必要があります。

IBMはすでにメインフレーム、サービス、ミドルウェアの3つの領域で揺るぎない基盤を築いており、これらを引き続きお客様にご提供していきます。そして今こそ、今世紀にお客様の最も重要な業務を担うために不可欠、かつ偏在的な4つ目の基盤として、ハイブリッド・クラウド・プラットフォームを確立すべき時です。これは、今後他の領域より長くご使用いただく基盤となることでしょう。

そのための準備はできています。IBMのハイブリッド・クラウドは柔軟性があり、お客様にとって、長期的に見て費用対効果の最も高いものです。私たちの深い専門知識と組み合わせることにより、IBMはハイブリッド・クラウドの持つ強みを余すことなくお届けできます。

加えて、IBMはイノベーションの発信源です。クラウド、AI、ブロックチェーンおよび量子コンピューティングなど、私たちの未来を大きく変えるテクノロジー分野でIBMはリーダーとなっています。

この目標達成に向けて推進する主な取り組みは以下のとおりです。

・まず初めに、ハイブリッド・クラウドと AIという2 つの戦略的領域に関し、私たち自身の理解をより深めなければなりません。 IBM の競争的優位をどのように生かすべきか考える必要があります。具体的には、オープン・ソースやセキュリティーにおけるリーダーシップ、深い専門知識とお客様からの信頼、そしてお客様がミッション・クリティカルなアプリケーションを一度構築すれば、どこででも稼働できるという強みなどです。

・次に、私たちはクラウド分野でのアーキテクチャー競争を勝ち抜かねばなりません。 IBM と Red Hat にとって、 Linux やコンテナ、 Kubernetes を新しい標準として確立するまたとない機会です。Red Hat Enterprise Linux がオペレーティング・システムの業界標準になっているように、 Red Hat OpenShift をハイブリッド・クラウドの業界標準として普及させるチャンスです。

・さらには、お客様に常にご満足いただくことに全力を注ぐべきです。 お客様とのあらゆるやりとりを通じ、私たちは最高の顧客体験と価値を提供するよう努めなければなりません。常に変化する市場の一歩先を行く唯一の方法は、お客様のご要望とニーズにお応えし、絶えずイノベーションを実現することです。

これらの実現に向け、以下の通りリーダーシップ・チームを変更します。

・ジム・ホワイトハースト(Jim Whitehurst)は、IBMコーポレーションの社長として、 コーポレート・ストラテジー部門ならびにクラウド&コグニティブ・ソフトウェア部門を率います。ジムはこれまでに培ったリーダーとしての経験、戦略的思考、および経営の知識を生かし、お客様がデジタル変革を推進する上で必要とされる技術を統括します。

・ブリジット・ヴァン・クラリンゲン(Bridget van Kralingen)が、 Global Markets のシニア・バイス・プレジデントに就任します。28 年間勤めたのちにIBMを退職するマーティン・シュローター(Martin Schroeter)の後任として、業界からの高い評価と優れたお客様との良好な関係構築により、グローバルの業界別営業部門および Integrated Accounts (IA)を率います。IBM のお客様中心の文化を強化するとともに、全ての事業部門における市場開拓戦略の効率化を図ります。

・ポール・コーミア(Paul Cormier)が Red Hatの CEO に着任します。ポールは長年にわたる「Red Hatter」 です。 エンジニアとしての卓越したスキルや製品の専門知識、そして業界の未来を展望する力で、Red Hat の技術革新と成長の継続を牽引するのに最適なリーダーです。

・5 月 1 日付けでハワード・ボヴィル(Howard Boville)をバンク・オブ・アメリカからIBMに迎え、IBM Cloud Platform担当 のシニア・バイス・プレジデントとして IBM Cloud を率いていただきます。 ハワードはクラウド分野で高い実績を誇るストラテジストかつ専門家であり、IBMとの協業を通じた金融業界向けパブリック・クラウドの開発において重要な役割を果たしてきました。

企業の文化はすべての礎であり、組織の力を引き出すものです。私の主要な優先事項のひとつは、IBMにおける起業家精神を育成することです。これは機敏かつ現実的であり、洗練よりもスピードを重視するということです。また、曖昧さを容認し、変化する状況に継続的に適応するということでもあります。

これらに加え、常に「成長」のマインドセットをもつ必要があります。これは、私たち全員に大きな成長の余地があるということ、そして学習とは一時的なものではなく、継続的なプロセスであるという認識に基づいています。この成長マインドセットは、知識欲と好奇心からの飽くなき探求から生まれるものです。

IBMの「Good Tech」のリーダーとしての地位をより強固にすることも約束します。私たちは1世紀以上に渡りお客様、そして社会の信頼を積み重ねてきています。そして今、これまで以上に、信頼なくしてビジネスを遂行することはできません。また、私たちの価値観やダイバーシティー&インクルージョンへの長年のコミットメント、そして責任ある経営(Responsible Stewardship)を推奨していることは、多くのIBM社員が誇りに思い、安心して仕事をできる理由でもあります。今後、世界中の最高の人財を惹きつけるためにもこの姿勢は守り、育てていかなければいけないと考えています。

人格も何より重要と考えています。今私たちが直面しているような、前例のない、広範な危機においては特に必要です。私は新しいCEOとして、透明性を保ち、オープンでありたいと思っています。良いことも悪いことも含め、出来る限り皆さんの言葉に耳を傾け、学び続けます。

IBMは強い会社です。109年の歴史の中で、私たちは数々の危機を経験し、困難を乗り越えてきました。今、IBMは健全な財務基盤を持ち、お客様と強固な関係を確立しています。この危機が収束した暁には、IBMは再び強く立ち上がり、成長に注力していけると確信しています。IBMはテクノロジーを通じて社会の構造を変えるための信頼、信用、そして蓄積された知恵を持っている、数少ない会社です。

私はIBMを愛しています。IBMに在籍した30年以上の間、IBM社員の素晴らしい才能と献身を目にしてきました。皆さんのCEOとなれること、そしてIBMのような象徴的で、名高く、革新的な会社を率いることができることを心から光栄に思います。

これから先、対話を通じて皆さんから学ぶことを楽しみにしています。

以上

アービンド・クリシュナ
IBM最高経営責任者(CEO)兼取締役

原文はこちらをご参照ください。
* https://twitter.com/ArvindKrishna/status/1247104457181184000
* https://www.linkedin.com/…/my-first-day-ceo-our-journey-to…/

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金沢に帰郷して、大学で「情報リテラシー」を4学科で担当。Facebook内の【情報講座 i学習】でスマホを教科書で実現。 東京時代は、出版社・ベンチャー企業を立ち上げ情報資格やネットワーク・データベース書籍企画、スマホアプリを提供。auの「auスマートパス」の立上げメンバー。
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