見出し画像

七夕の話と。佐藤酒造店のホタル。

今日は7/7の七夕です。

曇り時々雨の感じですね。

英語では “Star Festival”

笹の枝に添えられた色とりどり飾り、
夜空を流れる天の川

短冊に願いを込めて笹の葉に吊るすと、願いは天高く昇って、星空の向こうの神様のところへ届きます。

幻想的な物語が、いよいよ夏がくる。毎年、夏の特別な思い出と相まって、夢の中にいるような感覚を呼び起こしてくれる七夕。

日本の文化として外国の人にも是非紹介したい
七夕の物語は、なぜか皆、知ってますよね。笑顔

広い広い天の川をはさんで夏の夜空に輝く七夕の星、おりひめとひこぼし。その星から生まれた切ない恋の物語。

たまには、ちゃんと物語を読んでみませんか?

夜空にキラキラときらめく天の川。
その川のほとりでは、天の神さまの娘「おりひめ」が世にも美しいはたを織っていました。

おりひめの織る布は五色に光り輝いて、季節が変わるごとにいろどりまで変わるというそれはそれは美しいものでした。

天の神さまはそんな娘がとても自慢でしたが、おりひめははたを織るのに一生けんめいで、自分の髪や服をかまおうともしません。

そんな姿をかわいそうに思った天の神さまは言いました。
「おりひめもそろそろ年頃なのに、人のはたを織ってばかりではかわいそうじゃ。そうだ、おりひめにふさわしいむこを探してやろう」

天の神さまはさっそくあちこちを探しまわりました。
「どこかにおりひめに似合いのむこはいないかのぅ・・・」

天の神さまが天の川の岸辺をずっと歩いていると、そこで牛の世話をしている若者と出会いました。

若者は「ひこぼし」といい、牛に水をやったりえさの用意をしたり畑しごとに精を出したりと、休む間もなくまじめに仕事をしています。

「うむ、この働き者の青年であれば、おりひめと幸せに暮らしていけるじゃろう」
天の神さまはおりひめの結婚相手にひこぼしを選びました。

おりひめとひこぼしはお互いににひとめで好きになり、とても仲の良い夫婦になりました。

しかし、それからというものふたりは遊んでばかりでちっとも仕事をしようとしません。

はたおりの機械にはほこりがかぶり、ひこぼしの飼っていた牛もえさをやらなくなったのでだんだんやせてきました。

「おまえたち、そろそろ仕事をしてはどうじゃな」
心配した天の神さまが注意をしてもふたりは「はい。わかりました」と答えるだけでまったく仕事をしようとしません。
おりひめがはたを織らなくなったので空の神さまたちの服はもちろん、天の神さまの服もボロボロになってしまいました。
ひこぼしも仕事をしなくなったので、畑は草がぼうぼうに生えて作物はすっかり枯れて、牛はついに病気になってしまいました。
「もうこのまま放っておくわけにはなるまい」
怒った天の神さまは
「もうおまえたちふたりを会わせるわけにはいかぬ」
とおりひめを天の川の西へ、ひこぼしを天の川の東へとむりやり引き離しました。そうして二人は広い広い天の川をはさんで別れ別れになり、おたがいの姿を見ることさえできなくなったのです。

それからというもの、おりひめは毎日泣きくらすばかりで、まったくはたを織ろうとしませんでした。
ひこぼしも家に閉じこもってしまい牛の病気はますますひどくなるばかりです。
困った天の神さまはふたりにいいました。
「おまえたちが前のように毎日まじめに働くのなら、一年に一度だけふたりが会うのを許そう」

その言葉に、おりひめとひこぼしは心を入れかえてまじめに働き始めました。一年に一度、そう7月7日の夜に会えることを楽しみにして・・・。

そしておりひめは前にもまして美しいはたを織るようになったのでみんなはとても喜びました。
ひこぼしも一生けんめい牛を世話し畑を耕したので、牛はすっかり元気になり畑にも豊かな作物が実りました。

やがて待ちに待った7月7日の夜になると、おりひめとひこぼしは天の川をわたり一年に一度のデートを楽しみます。
しかし、その日に雨が降ると川の水かさが増して川をわたることができません。

すると、どこからかカササギという鳥のむれがやってきて天の川のなかに翼をつらねて橋となり、ふたりを会わせてくれるのでした。

めでたし めでたし

雨が降ると出会えない
なんかそんな切ないストーリーだと
思っていたら
最後のエンディング
知らなかったです。僕は。


まぁ神様には、もう少し会わせてあげてよ!とは
僕個人は心から思います。笑顔


この中に出てくる主人公の方々って
本当にクリエイターっぽいし
酒蔵の蔵人さんっぽいし
農家の酒米を造る人やいろんな人っぽいのです。

新型コロナ禍で、会える事が減り
なんか僕らもこのストーリーに入ってしまったような
そんな気分にどこかなってしまう気がしています。

それでも、どこからかカササギという鳥のむれがやってきて天の川のなかに翼をつらねて橋となり、ふたりを会わせてくれる。そんな七夕の物語のエンディングを覚えておきたいな。と思うのです。

さて少し夢を壊すようですが。笑
「カササギ」が2人を繋ぐワケですが

カササギはスズメ目カラス科なのです。笑。
(サギはペリカン目サギ科。)


言わずと知れた日本児童文学史上の不朽の名作にして、宮沢賢治の最高傑作ともいわれるファンタジー『銀河鉄道の夜』。

「まあ、あのからす。」カムパネルラのとなりの、かおると呼ばれた女の子が叫びました。
「からすではない、みんなかささぎだ。」カムパネルラがまた何げなくしかるように叫びましたので、ジョバンニはまた思わず笑い、女の子はきまり悪そうにしました。まったく河原の青じろいあかりの上に、黒い鳥がたくさんたくさんいっぱいに列になってとまってじっと川の微光を受けているのでした。
「かささぎですねえ、頭の後ろのところに毛がぴんと延びていますから。」青年はとりなすように言いました。(『銀河鉄道の夜』九、ジョバンニの切符)

本当のカササギは、頭の後ろのところに毛がぴんと伸びていないので、カササギには「頭の後ろにぴんと延びた毛」=冠毛はない。のです。シギの仲間で、体色はメタリックグリーンと白、頭にぴんと目立つ冠毛のあるタゲリ(田鳧 vanellus vanellus)ではないか、という説が有力視されているのですが、タゲリはサイズが違うので、宮沢賢治は
「適当」だったんだと思うし、七夕に出てくるカササギを愛していたのだと思います。
宮沢賢治の人柄がわかる僕の好きなシーンです。

「天の河」「天の川」は、日本では、夏と冬に天の川が南北に頭の上を越える位置に来ます。
これをまたいで夏には夏の大三角が、冬には冬の大三角が見えます。他の星も天の川の周辺に多いので、夏と冬の夜空はにぎやかになるわけです。

現在では「天の川」や「Milky Way」という言葉で、天球上の(視覚的な)帯だけでなく、地球を含む星の集団、つまり天の川銀河を指すこともあるそうです。

大きな括りで考えると僕らも天の河にいます。

宇宙の中で、これだけ自然豊かな星は本当にありません。
その中で、生命の営みに必要な「水」
「水の価値」は、本当に美しいと僕は思っています。

美しい自然が無いと美しい水は生まれません。

日本酒の魅力とは、その美しい水を贅沢に味わう事にあります。

埼玉県の佐藤酒造店の佐藤麻里子杜氏の最近の写真ですが
佐藤酒造店には「蛍ホタル」が生息しているようです。

相当、水が綺麗でないと生息しない蛍ホタル。

酒蔵には、沢蟹が歩いています。

佐藤酒造店は黒山の山頂に近いので、本当に自然の宝庫です。

蔵に四季折々に生息する自然の数々…

どんなに雨が降っても
カササギが、願いを叶えてくれる。
だから日々、一生懸命精進していこう。
僕らも天の河に住む人々です。


日本酒の魅力は、自然の豊かさをそのままに
日々精進する蔵人の物語です。

なんか七夕って、日本酒に合う日ですよね。
キンキンに冷えた日本酒に氷を入れて
そんなストーリーを浮かべたい日です。

昨年は、酒屋さんだったので
佐藤麻里子 杜氏にお願いして
「夏のにごりさけ」を特別ラベルで
かなり販売させて頂いたのを思い出します。
今年は天ぷら屋なので、ちょっと寂しいw笑

是非飲んで欲しい1本を、noteにまとめてあります。

みなさまに、とって素敵な七夕になりますように。

みんなが大切な人に、いつでも気兼ねなく会えて
一緒に近くで笑い合える日が、1日も早く来ますように。
大切な貴方が幸福でありますように。

笹に短冊に願いを込めて

今年は埼玉県150周年。
東京オリンピック。

特別な未来が待っています。

曇っていても、必ず逢える
七夕ストーリー。

そう信じて日々を大事に生きていきましょう。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?