1844年弘化元年から梅と共に生きる酒蔵の話「黒山三滝の恵み」

1844年弘化元年から梅と共に生きる酒蔵「佐藤酒造店」。
黒山三滝の一級河川 越辺川 上流に位置する酒蔵。
それは「梅と共に」でもあり「黒山三滝と共に」生きる酒蔵でもあります。

バスの終点にもなっている「黒山」
夏場、酒蔵の直売所に訪れる際には
ぜひ、黒山に立ち寄っていただきたいものです。

関東のロードバイクを乗る方々の聖地としても
有名な(シロクマパンと言うパン屋もですが、ご主人がお亡くなりになられて。全てのロードバイカーが哀しんでいます。ツールドフランスに出るレベルの新城さんも、通う)黒山です。


黒山の三滝の三滝は3つの滝のこと。

越辺川(おっぺがわ)支流の三滝川に落ちる
上下二段の
男滝(おだき)、
女滝(めだき)と、
やや下流の天狗滝の三つをいいます。

元々は室町時代に山岳宗教修験道の拠点として
開かれ、広く信仰を集めた由緒ある黒山三滝。
今でも多くの人が訪れるパワースポットです。
本当に険しい室町時代からの自然がそのまま残ったのでは?と言う普通には見ない自然凄さや怖さ、神々しさを抱く景観です。

昭和26年に三滝を中心とする広い地域が県立黒山自然公園に指定されています。
この事が「自然をいじらなかった」奇跡的な場所になったのでは?と思うほど。
人が入らない雰囲気があります。

実は新日本観光地百選の第9位に選ばれた名所でもあります。

黒山三滝は、「春は新緑・夏は清涼・秋は紅葉・冬は雪景色」と1年を通して様々な景色を楽しめる。
四季折々が、しっかり感じられる自然の恵みそのものです。

 季節によって変わる美しい景色は、訪れる人をホッとさせ、古き良き日本の山里の風情を感じさせます。

この自然そのままの黒山自然公園の山々や木々が
越辺川に流れ込み、黒山三滝からほど近い佐藤酒造店の伏流水となって、井戸から湧き出でる仕込み水になっています。

多くの酒蔵が、佐藤酒造店のように「水に恵まれている」わけではありません。

蒸留した水や。深く掘り直した井戸水などを使用して日本酒を醸すところも少なくないのです。
苦労に苦労を重ね「水」にこだわる気持ちは同じ。
平地や駅近く、普通の下流に位置する酒蔵は少なくなく、やはり佐藤酒造店は「水に」恵まれています。

黒山三滝のある自然公園の木々や山々の雨が、長い時間をかけて多くの微生物の作用や地面の濾過を通して
「水」となり、奥深い地下水となって。
醸造蔵の井戸水となって汲み上げ、佐藤酒造店の「仕込み水」として日本酒の作品だけでなく、洗米や洗い物まで全ての水として利用されています。
どれだけの年月をかけて汲み上がってきた地下水なのか?浪漫がありますよね。


日本酒は「水」と「麹」と「酒米」だけで出来ています。「酒米」は農家さん。「麹」は杜氏。この力量で決まります。人の努力で酒質は向上できますが
「水」だけは、本当に努力ではどうにもならない部分があります。

そういう意味では佐藤酒造店は、弘化元年1844年の創業と言う老舗酒蔵で営み続ける。
少量手仕込みで多く流通していない蔵として
大量に生産しない事が今も
「昔ながらの地酒らしい地酒」であるのだと心から思います。

実は若い跡取りの姉弟が加わって「新しい美酒」へ挑戦している「ワクワクする」酒蔵に変わりつつあります。
「酒蔵そのもの」のお話は今後描いていくとして。

やはり「水」は恵みです。

是非一度。黒山三滝や黒山自然公園を歩いてください。最高の山々や木々に心癒され、昔修行の場所に使われていたのがわかる自然の宝庫である事。


そして「この自然が溶け込んだ水」が長い年月をかけて「美しい仕込み水」に変わるのか。

地酒の地を楽しんで頂けるはずです。

毎年7月の第1日曜日に黒山三滝で、滝開きが行われます。黒山三滝滝開きは、かつて黒山三滝が修験の道場だったことにちなんで、黒山県立自然公園に認定されたことをきっかけとして始まった行事です。

 式典では、山伏や巫女・修験者・天狗の格好をした人たちによる滝清めの儀や滝打たれの儀など、古式豊かな儀式が執り行われる越生町の初夏を代表する風物詩のイベント行事です。

是非一度夏にお立ち寄り下さい。
冬は寒いですよ。
場所によってはスマホの電波も入らない。

デジタルデドックスにも、最適です。
いろんなことを忘れられるパワースポットでもあり
佐藤酒造店の魅力のひとつです。

朗報です!
佐藤酒造店のお酒が
オンラインで買えるように、なりました。
公式HPのサイトです。是非一度お立ち寄り下さい。

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