医療現場のIT活用 -効率化について-

どーも、kazuhi56です。

前回のnoteでは「医療現場のIT活用を区分けしてみた」として記事を書いた。

<その時の医療のIT活用の区分け>
A) 医療現場を効率的にするもの(医療従事者の負担軽減)
B) 医療の質を上げるもの(新しい治療方法、そのサポートなど)
C) 患者の満足度を上げるもの(不満解消)
D) 医師の悩み・不安を解消・共有するもの(まー、医師のコミュニティサイトだ)

今回、A)の効率化に関して書こうと思う。

               ◆

「効率化」に関して一般の企業は、もう何年も、何十年も前から「経費削減」の名のもとに進めている。
効率化に関しては、医療に限らず、既存企業が既に利用しているサービスがたくさんあるので、それを使えば医療業界でもITを活用して効率化できそうだと感じる。
でもなかなかそうならないようだ。

その要因の一つとして、医療業界は新しいものに対する拒否反応・抵抗が強い業界だと、私は思っている。
新しいもの・慣れていないものに拒否反応・抵抗が出るのは誰でもそうだろうが、医療業界はなかなかこの傾向が強いのでは、と感じる。特にIT化に関してはそうではないか。

理由としては、以下などが考えられる。
・多忙(忙しい人は、余分なことを処理できる余力は少ない)。
・医療現場におけるITの優先度は低い(医業が当然のことながら上)。
・決裁者がITに疎い。
・新しいもの=めんどくさいとインプットされている。
・医療現場は閉鎖的だから、他の企業・病院などのIT化に触れる、意識することが少ない

あと、「効率化」を図るということは、業務のムダを削減することになる。業務のムダとは「時間削減」であり、一般企業においてはそれは残業代の抑制や人員削減につながり、収益性向上・利益獲得に結び付く。

ただ、医療の現場で、「収益」「利益」というのはあまりピンとこないのかもしれない(というより、あまり意識しない内容か。)

効率化=収益性アップがピンときていないと、それを実現するITに魅力を感じないのかもしれない。
「昔からそれはやっている作業だ」「今のままでよい」という意識もあるののかもしれない。
洗濯機が登場した時に「私の若い頃は洗濯板でやっていた。今の若い子はまったく・・・」と同じだとは思わないが、似たような感情もあるのかもしれない。。。

とにかく、効率化に関しては、既存のサービス・ツールがあるのでそれらを活用できれば解決しそう。
むしろ、それを導入するにあたっての、「病院文化・風土」と「決定権者の認識」がネックになるのだろうな。

そういった時に企業相手だとざっくり以下が肝心になるか。
①費用対効果
②近しい企業の事例
③導入に至るフォロー
④アフターフォロー

病院も、違うところはあるだろうが、似たようなポイントが肝心になるのかもしれないな。

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