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致知2021年7月号 「一灯破闇(いっとうはあん)」を読んで

「人の上に立つには 人を学び 大きくなれ」ここまでなら誰でも伝えられそうなリーダーシップの表現だ。だが、数冊の本、修身教授録まで含まれている本の束を20代後半の若頭に渡せるだろうか。「親分」ではないので、想像も追いつかないが、今の自分が部長や課長に本気で選書し化育することをしていないのだと、遠心性の不足を反省せざるを得ない。読みやすさだとか、学びを継続できそうかなどと余計なことを考えていたように思う。

人物をつくるための努力をお互いにしていくうえで、遠慮や配慮はなくてよい。真っ直ぐさと本気で私達の会社にふさわしいリーダー層になっていくために、理想を掲げて、本物の学びに向かいたいと思う。そして、これだけの影響力を持つ「致知」はやはり本物の言葉が集まっていて、本物はどんな人が相手でも気づきを与える力を持つのだと知る。ただし、それにはきっかけが必要だということだ。

この場合は、服役中であり、親分の死であった。本物に触れられたとしても、それに向き合うためのきっかけを得なければ、人が気づき、人物を変容することにはならない。

幸いなことに、私たちの職場は、毎日小さなトラブルの連続で、その中でも笑いが絶えない明るい職場である。日々の刺激の中で、考えることはいくつもある。出来事がきっかけになるように、リーダーとして、理想を語り続け、対話していくことが私の仕事であると心得た。

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