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致知2022年12月号「追悼 稲盛和夫(総リード)」を読んで


まず表紙の稲盛さんの顔が素晴らしい。男の顔は履歴書。このように生きたいと思う。松下幸之助氏に次ぐ、経営の神様。誰もが疑わないこの認識を「日本の経営者山脈の中で双璧を成す」と表現するのは、新鮮だが、とてもしっくりとくる。偉大さの表現に山や壁というのは使えるのだなぁと改めて感嘆した。稲盛さんという存在は、私には偉大過ぎて、敬遠してしまう存在であった。かつて、地元の盛和塾にお誘いを受けたときも、遠まわしにお断りしているうちに、解散が発表され、いよいよ参加のご縁はなかった。だからか、『致知』の記事の文章、あるいは藤尾社長というフィルターを通して認識している情報が多い。
総リードの文章の中でも触れられている意識の高さや精神は、古典の文章のごとく、真理に近いものだ改めて感じる。中小企業の経営者として、参考にできるところは、今の自分にはないと敬遠していた当時の私は、目の前の具体的事象に翻弄されていただけで、本質をつかもうという考えがなかったのだろうと思う。他にも、藤尾社長を通じて、稲盛氏の経営原則である「謙虚にして奢らず」そして「誰にも負けない努力をする」など、心にグサりと入ってくる話をたくさん聞いた。人生とは何をキャッチするかで決まる。キャッチする者の心の状態がそれを決めるということと、人生、生涯修養であり、こうした抽象的な概念を、周りの仲間達と共有できる様に、徳を積んで生きたいと感じた。

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