致知2021年8月号 記事「運命をひらく人生の”合い言葉”(上甲晃)」を読んで
このコロナ禍においても臆することなく早期にリアルの対面での青年塾の再開を決めた上甲氏の人間教育への強い思い、情熱を実感する。高等教育を行う大学の姿勢に嘆いておられるが、10年以上前に、大学とはそういう事なかれ主義の空間であったのだから仕方がないという印象を抱いた。
それと同時に、あの大学生だった頃、まるで主体性を持たずに、大学の講義に向き合っていたのだと気づく。すべては受け手の姿勢の問題だったと反省する。とはいえ、受け手を目覚めさせる、気づかせる何かのきっかけを与えていくのが教育する側の責任になるのではないかとも思う。どこで何に反応するかわからないから、受け手のコップを立て、心に火をつけ燃やしていくために、相手を見て、言葉を与え続ける。それがリーダーの役割だ。
運を高める、呼び込む人の見つけ方として、平凡なことも手抜きをせず、全力で取り組むことが挙げられていた。本号の特集テーマを一目見て、鍵山秀三郎先生の「凡事徹底」がまず浮かび、いくつかの点がだんだんと繋がり、面となり、積み重ねるとは、どのような真理であるかイメージが出来上がってきた。
行うことは誰でも出来ること。でも、それをずっと続けていくこと誰もができることではない。非凡である。続けるためには、ありたい姿、理想や目的が必要で、自分が主人公という主体性を持つことに肝がある。すなわち、私はリーダーとして、チームのメンバーである一人ひとりの社員に、「自分ごと」という主体性が持てるように、回り道をさせてでも、自分で答えにたどり着くように促すことを続けていく。
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