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致知2022年2月号「百万の典経 日下の燈」を読んで

さすが、凡事を徹底してやりきることで非凡に生きている鍵山秀三郎さん、円覚寺管長の今北洪川氏の「百万の典経、日下の燈」という言葉を高校の恩師から教わり、深く心に留めて指針とされてきたという。
かつて恩師に教わった言葉が何か自分に刻まれているだろうかと振り返る。ふと、高校体操部のとき、女子部をみてくれていた先生がいつも色紙に欠いてくれていた「人事を尽くして 天命を待つ」という言葉を思い出す。

あの頃は「一所懸命にやることをやって、結果を待ちなさい」ということかと受け止めていた。卒業のとき、私もこの言葉を書いていただいたが、それまでの大学受験を振り返り、そして、これからまた1年間の浪人生活を頑張ろうと自分なりに解釈して受け留めたことを思い出した。

ただ、今、人間学を学び始めて、この言葉を思うと、「人事を尽くす」という文字からは「己のなすべき誠の生き方を尽くす」という力強い意味と響きを受け取ることができるし、「天命を待つ」とは、当たり前であるが、ただ待っていて、何かを受け取れるということでもないと気づく。

この言葉も同様に、自分自身の行動を実践することが何よりも大切だというメッセージを持っていると感じた。出会った言葉の一つひとつを大切に受け止めて、実践躬行の毎日を歩み続けたい。


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