【雑記】正直それ、左派が20代左派を切り捨てる現在において必要か?(2023.01.15)

【ツイッターから転載】

現代の若い世代は、むしろ「右傾化」「主体性が育っていない」「改悪教育基本法の影響」などといったワードでむしろ左派にとっての脅威、政敵のように扱われます。実際には30代、40代より立憲野党や旧民主に投票に行く割合が多いにも関わらず、そういったデータ的な事実はほとんど無視されます。

むしろ若い世代に自分の幻想を投影するのは右派、なかんずく維新支持層です。他方でそういう若年層に憑依する右派が、若年層が自分たちとは違う投票行動、政治行動をすると、烈火の如く怒り、若年層をバッシングするのもまた同じ層です。例を挙げると、大阪市廃止=自称「都構想」において、ある維新支持者のニュースキャスターや芸人が、自称「都構想」が否決されたことを「シルバー民主主義」といいましたが、20代で反対派がやや優勢と聞くと「若者は莫迦だ」と叫んだということがあるそうです。

それ以外にも、西村博之や古市憲寿などといった左派嘲笑系の論客は、自分たちが「若者」的な立ち位置であるかのように振る舞い、一部のメディア(特にビジネス系のそれ)もそういう風に演出する。

逆に、若い世代の社会運動(なかんずく環境運動)について、「そうはいっても今の若い世代の大部分は自民党支持だ」みたいに蔑んだ北守(藤崎剛人)や、2021衆院選において20代の旧民主党の得票割合の高さを無視して「若い世代ほど自民党支持」とだけ書き立てた報道ステーションのようなものがあります。

左派において若い世代に対して寛容であるとするムーブがあるとするのはむしろ幻想です。それどころか、「若者に寛容な左派って恥ずかしいよね」みたいな言説こそが、「自分たち若いリベラル」と「オールド左翼」を差異化したい、左派嘲笑言説と共通するアンチレフト言説の変奏といっても差し支えないと思います。

いま必要なのは、むしろリベラルな若い世代を孤立させないことです。右派から叩かれ、左派からは蔑まれる存在をいかに無視しないか、ということこそ重要だと思います。

ちなみにこのことについては下記の同人誌で実践しているつもりです。

そのほか、若年層に憑依する右派と、若年層を憎悪するサブカルチャー左派については下記を参照。

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