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人の手と指輪

このシーズン、掘ったたけのこを届けると、ご近所の中でもめっちゃ喜んでくれるご夫婦がいる。ミヨコさん夫妻である。
二人とも60半ばを過ぎてて、お仕事はリタイアされ、二人でリュックを背負ってスポーツジムに通ったり、庭でサラダ菜やクレソンを育てていて、たけのこと交換してくれたりする。ミヨコさんはいつもナチュラルで可愛い。冬、グレーの素敵なコートを着てらっしゃる、と思ったら「自分で縫ったの。ウフフフフ〜」といたずらっぽく笑ったりする。なんて素晴らしい、なんてプリティなんだ。✨
そんなミヨコさんに「ビーズの指輪をあげよう!」と思いついた。あげよう、とは厚かましいが、誰かに見てもらいたい欲がちょっと湧いた。クレソンだけでもいいのに、先日はゼリーを買ってお返しにくださったし。友人、知人には見せたが、ご近所には見てもらってないからな!✨

それで次にたけのこを持って行く時、指輪もチョイスして持って行った。
ミヨコさんは驚き、喜んでくれ、指にはめてみてくれた。
すると、私が似合いそうと思っていた白っぽい系統のものより、縁取りが黒や茶などのはっきりしたもののほうが似合った。
「年寄りの手だから」とミヨコさんは言ったが、とても綺麗な手だった。だがマットな金や白系では、なんだかぼんやりしてしまった。
私は念の為に持って行った、他の配色のものも見てもらった。

現在の在庫より

ミヨコさんは目を輝かせて「いいの?!売ってるんでしょ?!」と言ってくださり(売ってません‥)、そこから、
「コレがいいじゃない!✨この二つをいただくわ」と言って、黒と茶を中指と薬指に並べてはめ、受け取ってくれた。冒頭の画像は実物ではないが、似た配色のもの。
薄い色の画像と並べてみると‥

こんな感じだ。
ミヨコさんではなく私の手なので印象がお伝えできないが、縁取りのはっきりした方が本当に可愛かったのだった。

年齢を重ねると似合うものも変わってきたりする。
白、金、ベージュが多かった在庫を見直し、黒や茶の配色のものも沢山作ってみよう。それに節が張ってきた場合のために、もう一回りゆるいサイズのものを。
と思った日でした。
また楽しみができたっ。♪


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