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ファイナリストを目指す知的障がい者サッカー日本代表

世界中がFIFAサッカーワールドカップが盛り上がっている中、知的障がい者サッカーのワールドカップINASサッカーワールドカップに出場する知的障がい者サッカー日本代表の今年3回目の合宿が6月15~17日に栃木県さくら市で行われた。

知的障がい者サッカーとは

知的障がい者が行うサッカー。ルールは健常者が行うFIFAのルールと同じ。国内では約5000人の選手がいる。各地の知的障がい者サッカーチームだけではなく、健常者と同じチームでプレーをしている選手もいる。社会人リーグに参加している知的障がい者サッカーチームもある。Football intellectual disabilityの頭文字からFIDと略すことがある。

INASワールドカップとは

INAS(The International Federation for Athletes with Intellectual Impairments 国際知的障害者スポーツ連盟)が4年に一度開催している知的障がい者サッカー世界選手権。1994年にオランダで第1回大会が開催された。日本は2002年のFIFA日韓ワールドカップの後に横浜で開催された日本大会に初出場。以来今回のスウェーデン大会で5回連続出場。
スウェーデン大会には日本のほかに、スウェーデン、ドイツ、南アフリカ、フランス、サウジアラビア、ポーランド、ロシアの8ヵ国が出場予定。日本は前回ブラジル大会では4位。

取材に行ったのは2日の6月16日。この日の予定は午前中はさくら市鬼怒川運動公園で栃木SCユースとのトレーニングマッチ。午後はさくらスタジアムでのトレーニング。
栃木SCユースとのトレーニングマッチは30分3本。栃木SCユースとは前回5月の合宿でもトレーニングマッチを行った。

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『勝利するために、まず「声」を出す!』

試合前に西代表監督は「試合の中で声を出していく。その為にも体、頭、心の準備をする。守備は前線から積極的に奪いに行きましょう。その為にボールに対してファーストディフェンダーが積極的にアプローチすること。それをやることで次のライン、最終ライン、他の選手が予測してそのボールを狙える。しっかりとやりましょう。今回のこのゲームで一番大切なことは攻撃はしっかりと落ち着いて今までやったトレーニングの通りにやる。パスのスピード、人に強くいく。ここのピッチコンディションはどうだった。アップしていて何か感想はない?デコボコしているよね。デコボコしているグラウンドに弱いボールを蹴ったらポコポコポコしちゃうよ。デコボコしたグラウンドだからこそ強いボールを送ることでそんなにバウンドしません。そういう意味で受け手が受けやすいボールは強いボール。だからそれをチャレンジしよう。いいかな。これはずっと練習でやってきたことです。
あとは、狙いどころとして相手の背後、ディフェンスラインの間で受ける。大丈夫?間で受ける。昨日言ったスペースを作ってそこを使う。お互いに見ながらやる。そのなかでフィニッシュまで持って行く。
そろそろ勝利に対してしっかりと貪欲になって負けない気持ちになって戦わなければいけないよ。勝負にこだわる。」
西代表監督「今日のゲーム何が重要だった。結城?」
結城「声を出して伝える」
西代表監督「そうだな。しっかりとそこをホイッスルが鳴ったら自分たちでやってください。いいなか。」
選手たち「はい」
「じゃあ頑張ろう。キャプテンは徳。みんなで声を掛けていきましょう。」

ゲームキャプテン徳村「みんなで声を掛けて勝ちましょう。勝ぞ!」
「おお!」
西監督「さあ行こう。」
と選手たちをピッチに送り出した。

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システムは4-2-3-1。
1本目は栃木SCユースの早い動きに上手く対応できず試合開始早々に2失点。ベンチからの西代表監督の指示で徐々に落着きを取り戻した日本代表はボールを前に運ぶようになったが得点までには至らなかった。

1本目を終えて西代表監督
「最後のところ、寄せないといけないと失点していまう。スウェーデンに行ってどうだった。あれでどうだった。やられていたよ。外国の選手ならすぐにシュートを打ってくるよ。だからすぐにスペースを与えない。いい?それをやんなきゃ。その延長で最後のクロスも、結局寄せられてないんだよね。対応できていない。そこをしっかりと改善しよう。
まず守備のところは前の選手は出来るだけ2枚で中を開けないようにけん制しながら、出たら行く。出たら行く。行ってコースを切りながら次のところを狙う。この時もしっかりと間を閉じながら狙う。ここやる。途中ちょっと疲れて、ボールに行けなくなって、相手にフリーでバンバン配球された。もう一回ここを整理しましょう。行けないなら行けないでしっかりとここ、バランス、お互いに距離を詰めながらブロックを作って守備をする。ここの基準をはっきりしましょう。」
戦術ボードを選手に見せながら。
「相手はうちらの右サイドからの攻撃が多いよね。ここのボランチ。この横をトップが落ちてきたりしてここにボールが入る。安達はここを意識しながらケアをする。
丸はここをこうさせない。しっかり絞っていいよ。自分の前をボールをいかしてしっかりとここを対応する。だけどひとりふたりはがさえれも対応出来る距離を作らなければいけない。大丈夫?
安達。相手が狙っているのはここだから。ここをまずさせない。しっかりとふたりで対応する。粘り強く。それで大丈夫。その時に安達もしっかり落ちるよ。徳村も落ちるよ。佐藤も落ちるよ。そのあたりしっかりとやること。そこだけしっかりと整理して。
攻撃に関してはタッチ数が多いよ。だから途中で奪われてカウンターを食らって。少ないタッチ。いい。そのためには前向きのサッカーをいい。何本かシュートまでいっているんだから。少ないタッチでいかに相手に戻る時間を与えずにシュートまで行くかっていうのが大事だな。いいですか。 
何か質問とかないですか。OK。中につけて絞る。守備のスタートの基準をもう一回はっきりさせて 大丈夫 さあ行きましょう。」

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ファイナリストを目指す知的障がい者サッカー日本代表

内田和稔

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カメラマン。1968年横浜生。1型糖尿病患者。婚礼撮影会社、撮影会社をへて2004年に独立。写真展「MYSELF」「横浜F・マリノスフトゥーロ」仕事のご依頼はこちらから indigoblue@biglobe.jp 080-5417-7396

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