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初めての中華

島食の寺子屋は和食の学校ですが、
今日はゲストで中華の茂手木講師をお招きして、
一日だけの中華料理の講座をしました。

和食の学校として、毎日の授業はもちろん和食ですし、
これまでにゲスト講師で来られたのも和食の方だけ。
見るもの聞くもの食べるもの、全てが今までは和食。

これまでストイックすぎたせいか、初めての中華が刺激になりました。

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茂手木さんは中華の道60年で、
人生のほとんどを中華とともに歩んできた方。

講義のあいだ、手を動かしながらも、絶えず面白い話をして下さったが、
よくよく振り返ってみると全ての話が中華のことで、
中華でここまで幅広く話せるのだなと感心してしまった。

和食器しかない初めての現場でも、
「うん、大丈夫ですよ」と口癖のように呟きながら中華を作っていく。

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今日は隠岐でとれるいくつかの食材に絞った講義。
朝の9時から始まり、午後3時までにフルコースの中華が出た。

蒸し鶏とアカモクのサラダ。ヒラマサの中華風刺身。
白いかとバイ貝の炒め物。白バイ貝のピザ春巻。白バイ貝の焼売。
栄螺の炒飯。卵スープ。

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バイ貝の肝は、包丁で切り崩し、ねっとりとペースト状にしたものを、がっつりと春巻の中に。「かすかに肝の香りが~」なんて食レポは似合わない。肝が美味いんだぞと、とことん主張してくる。でも、くどくないように一つの春巻きにまとまっていた。

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ヒラマサは一尾丸ごと蒸した。腹に包丁を入れる時は、中心線からは少し外す。下からあがる蒸気を受け止めやすくするということと、丸ごと出す時の見栄えを良くする為らしい。とても、理に適った考え。

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焼売を包むのは、地元の方も一緒に体験。
餃子を包むのはよくするけど、焼売の皮を見たのは初めて。
たまたま見学に来てた役場の研修生が、
地元の方に囲まれて、包み方の不器用さを面白がられている様子は、
中学生の孫が可愛がられているように見えた。

作り方も、そもそも料理に対する考え方も、
和食とは異なるかもしれないけど、
美味しいものが色んな形であるのは楽しい。

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